世界規模での新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大で、対策の一環としてマスクをする人の姿が目立っている。
マスク需要が高まったことを受けて、アメリカ疾病管理予防センター(CDC)が2017年に掲載したグラフィックが注目を集めている。
ひげがマスクにもたらす影響について言及したブログの中で紹介され、マスクの効果を妨げないためのひげの手入れを勧める内容も紹介されている。
アメリカのメディアが当時のグラフィックを取り上げている。
CDCによると、マスクが最大限に効果を発揮するには、しっかりと密閉されている必要がある。気体や粒子の通り道を封じ込めるはずが、ひげなどでマスクと肌の間に隙間ができてしまうと、密閉されていない箇所から通り抜けてしまうという。
マスクの下にひげがあった場合、きれいに剃った状態と比べて漏れ出る量が20〜1000倍になるという研究もあるという。
ここでいうマスクは主に、アメリカなどで着用される立体的なものをさしていると見られる。
グラフィックで30以上のひげのパターンを示した上で、それぞれ「良いひげ」と「悪いひげ」の例をあげている。
主な例を紹介する。
良い例:剃り残しなし、ほおひげ(もみあげ付近)、線状やちょびひげなど上唇に収まるひげ、下唇と上あごの間のパッチ状のひげ
悪い例:あごひげ、無精髭、口を囲むひげ、輪郭を覆うひげ
どんなスタイルであっても、ひげがマスクの境界線をまたいではみ出てはいけないと注意書きをしている。
またグラフィックは、着用するマスクに呼吸用の弁がある場合、ひげが弁に触れるとうまく機能しない可能性があるともつづっている。
一方CDCは、コロナウイルスでのマスク着用について、職場環境などを離れた公共の場で日常的にマスク着用することは推奨していない。人から人へのウイルス拡散は、大抵約2メートル以内の近距離で起こると説明している。