新型コロナウイルスの感染拡大で、イベントの中止が相次いでいる。
東京オリンピック出場をかけた競技大会が延期となったり、感染が拡大しているイタリアや韓国でプロサッカーリーグの試合が延期になったりしている。
今後は、日本や世界各地で東京オリパラへの出場権を争う国際大会やテストマッチが予定されており、影響はさらに広がるとみられる。
スポーツイベントへの影響は?
オリンピック・パラリンピック関連では、スポーツクライミングとボッチャなど。
国際スポーツクライミング連盟(IFSC)は、春に中国・重慶で開催を予定していた、オリンピック代表選考を兼ねたアジア選手権大会の日程変更を発表。会場も、アジアの他の地域に移すことを決めた。
パラ競技のボッチャも、東京パラリンピックのテストイベントを兼ねた競技大会は、当初予定していた2月28日〜3月1日の開催を取り止めた。主催する日本障がい者スポーツ協会は、延期して開催するかを検討している。
これを受けて東京オリンピックパラリンピック大会組織委員会は、無観客でテストイベントのみを実施する方向で検討している。
海外スポーツイベント、延期や無観客試合に
海外でも影響が広がっている。 200人以上の感染者が確認され、6人が死亡したイタリア。ストラーデビアンケ、ティレーノ〜アドリアティコ、ミラノ〜サンレモの3つの自転車ロードレース大会の開催が危ぶまれている。
ミラノ〜サンレモのTwitterで、レースを円滑に運営するべく最善を尽くしているという主催者RCSスポーツの発言を紹介している。
プロサッカーリーグのセリエAは、23日に予定していた4試合が延期となったほか、今後の試合は無観客試合になる可能性があるという。
BBCによると、ジュゼッペ コンテ首相は、この日曜に予定していた全てのスポーツイベントの中止を検討していると発表していた。
韓国のプロサッカーリーグ「Kリーグ」は、2月29日と3月1日に予定していた K1とK2の開幕を延期することが決まった。
聯合ニュースによると、韓国プロサッカー連盟が緊急理事会を開き、事態が沈静化すれば、改めて日程を発表する方針を決めたという。
一方日本では、3月1日に予定している東京マラソンは、一般ランナーの参加なしでの開催に変更となった。
サッカーJリーグは、2月21日〜23日に開幕戦を迎えた。消毒液の設置や医師・看護師の増員、肩を組んでの応援が禁止といった対策を講じた上で、観客を入れて開催された。
共同通信は、26日に予定していたYBCルヴァンカップが7試合が中止になると、関係者の話として報じている。