サムスンが世界中の Galaxy スマートフォンに誤って謎の通知「1」を送り、ユーザーを怯えさせる事案がありました。
多数のユーザーに謎の通知が届いたのは2月20日前後。内容は「1」のみ。タップしても何も起きず、意味が分からないまま消えてしまいます。
通知が多すぎて気づかなかった人、普段から自分のスマホに理解不能なことが起きても見なかったことにする人も少なくないとは思われますが、通知元の Find My Mobile (端末リモート追跡サービス)は紛失した端末の位置を外部から探すサービス だったことから、何者かが外部から自分の居場所を特定したのではないかと不安になったという声も SNS などに多数報告されています。
特にアカウント乗っ取りや盗み見などを経験した人、現にオンライン・オフラインでストーカー等の被害に遭った人が動揺したであろうことは容易に想像できます。
サムスンのサポートによると、この「1」通知はサムスン内部でのテストが一部のデバイスに対して意図せず送信されてしまったものであり、ユーザーに影響はないとのこと。
「この一部のデバイス」には日本国内のGalaxy端末も含まれており、日本のキャリア版でも同じ通知が届いていました。
国内サポートでは、
「このお知らせは、弊社から誤って送信されたメッセージと確認できており、本件によるお客様端末への影響はございません。
お客様にはご心配をおかけいたしまして、誠に申し訳ございません。今後同様のことが発生しないよう、再発防止に努めてまいります。」
「端末リモート追跡サービス」通知に関するお詫び
としています。この内容も通知で当該ユーザーに送ってくれれば良さそうなものですが、技術的に困難なのか、サポートページ「重要なお知らせ」への掲載となっています。
謎の通知といえば、2018年には Twitter が謎の文字列をやたらと送ってくる事件もありました。
Twitterで謎の通知が多発、原因はアプリ内部向け通信の可視化バグ
こちらは本来バックグラウンドで処理されるはずのアプリとサーバのやりとりがユーザー向けの通知として可視化されてしまったエラーでした。
(2020年2月23日「サムスン、誤って世界中のGalaxyに「端末リモート追跡」通知を送信。ユーザーを怯えさせる」を転載)
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