お笑い芸人のカンニング竹山さんが2月9日、テレビ番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演し、相次ぐ芸能人の不倫報道について、「何か間違いを犯した人を排除しようとする世の中になっている」と指摘し、メディアが執拗に騒動を報じることについて自身の見解を示した。
「何か間違いを犯した人を排除しようとする世の中になっている」
番組は俳優の鈴木杏樹さんと喜多村緑郎さんの不倫のニュースを取り上げた。
コメントを求められた竹山さんは、「不倫は男が悪いと思います。今回(鈴木さんと喜多村さんのケース)も、奥さんのことも責任をとったり、ちゃんと全部しなきゃいけない」と持論を述べた。
その上で竹山さんは、「ここ数年、メディアは一方の方向で叩き過ぎちゃっているので、不倫した人とかそういう何か間違いを犯した人を全部排除しようとする世の中の流れになっていて、それがあまりにも行き過ぎている。そうなってくると、一度間違いを犯した人は社会復帰できないのかということになる。報道の仕方とか表現の仕方をもう少し考えないと」と指摘。
メディアが執拗に騒動を報じることが一度間違いを犯した人を排除し社会復帰を妨げる風潮を作っているのではないかと、報道する側の問題点を指摘し、自身の見解を示した。
ネタにして利益を得ようとすると「傷つく人がいる」
竹山さんは1月28日にも、自身がコメンテーターを務める情報番組『グッディ!』(フジテレビ系)で、「何か騒動を起こした人を、日本のメディアは数年前から袋叩きにするようになった。でもこれって実は、芸能界云々関係なく、ちょっとこれまずい方向じゃないかな」と発言。
芸能人の不倫や薬物使用などの騒動について長尺を割いて報じている現状を、「うちの番組(グッディ!)もそうだし、他のメディアとかもそうだけど、これをネタにして利益を得ようとするわけじゃないですか。でも利益を得ようとすればするほど、傷つく人がいるわけですよね。そのことを考えると、もうちょっと(メディアは)黙っておいてあげたらとも思う」と指摘。
騒動を起こした人のことを過剰に報道する風潮に対して、テレビというメディア自体が違和感を持つことが重要なのではないかと訴えていた。
芸能人の不倫や薬物使用が相次いで報じられるたびに、それらを「ネタ」としてこぞって取り上げるテレビのワイドショー番組。
影響力のあるワイドショーのあり方が、いま、問われている。
過熱報道やバッシングは世の中を良くするのか?
過ちを犯した人は笑ってはダメなのか...。
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