イギリスが1月31日午後11時(日本時間2月1日午前8時)、欧州連合(EU)から正式に離脱した。47年間の関係に別れを告げた。
歴史的な瞬間を写真と動画で振り返る。
大歓声とともにユニオン・ジャックが舞い、国歌を斉唱…
BBCによると、ロンドンのダウニング街にある首相官邸では、プロジェクトマッピングによるカウントダウンが行われた。国会議事堂前の議会広場には離脱賛成派の市民たちが国旗「ユニオン・ジャック」を手に集まり、離脱の瞬間を待ち構えた。
「5・4・3・2・1…」
カウントダウンとともに迎えた、離脱の瞬間。
ビッグベンの鐘が鳴り響くと、大歓声とともにユニオン・ジャックが揺れ、集まった離脱支持派たちがイギリス国歌『God Save the Queen(神よ女王を守り給え)』を口々に歌った。
ユニオン・ジャックは静かに去った
ブレグジットに先立ち、ベルギー・ブリュッセルのEU本部からは、ユニオン・ジャックが静かに取り外された。
その瞬間、離脱支持派は飛び上がって喜んだ。
一方、国民の約半数はEU離脱を支持していない。
議事堂前の議会広場には、残留派が欧州旗を掲げてブレグジットに抗議デモをする姿も。
「私たちは必ず戻ってくる」と書かれたプラカードを手にしたり、欧州旗を模したマントを纏ったりした人もいた。
スコットランドでは抗議の集会、独立を訴える声も
一方、2016年の国民投票でEU残留が多数派だったスコットランドでは、残留派の人々が抗議の集会を開いた。
スコットランドの政府のオフィスが入った「St. Andrew’s House」でも、ブレグジットに先立ち、欧州旗のカラーであるブルーとイエローのライトアップ。
スコットランド議会の広場では、スコットランドの旗と欧州旗が揺れ、「民主主義は死んだ。スコットランドを守れ。みんな、自分たちの政府を選ぼう」と、スコットランドのイギリスからの独立を訴える人々も声も上がった。
集会に参加した男性は「We’ll be back.(必ず戻る)」とツイート。