お笑いコンビ・ハリセンボンの近藤春菜さんが1月30日、自身がMCを務めるテレビ番組『スッキリ』(日本テレビ系)で、東京大学のサークル活動で東大の女子学生が加入を断られる事例が取り上げられると、「そんなクソサークル入らなくていい」などと学生らに訴えた。
ネット上では“東大女子”という言葉がトレンド入りし、話題となった。
“東大女子はお断り....” は差別か。東大生の声
番組では、東京大学のサークル活動で東大の女子学生が加入を断られる事例が相次いでいることについてVTRで特集を放送。
学内の男子学生や女子学生にインタビューし、生の声を取り上げていた。
ある女子学生は、友人から聞いた話として「東大女子お断りサークルのブースに行って、(その時)ちょうど男子がいなくて他大の女子の先輩たちがいて、その人に『東大の女子はお断りです』って真顔で言われてトラウマになっていたらしくて...」とコメント。
他にも、「根本的な意識が変わらなければ何も変わらない」などという意見も紹介された。
男子学生からは、「不純な動機が多くて、嫌な感じだなと思っていた。同じ東大生として結構残念な気持ちではあるので、(こういう慣習が)なくなってくれたらうれしい」と、差別に否定的な声があがった。
一方、「東大女子が差別されているという話でもないと思っていて、東大男子がキャピキャピした子と遊びたいという願望を叶えるために勝手に行っているので、東大女子が他の(大学の)男性と遊びたいのであればそうすればいい。それは別に誰も差別はしていないだろうし」と、“東大女子お断り“の慣習に理解を示す声もあった。
近藤春菜さんのコメントに共感相次ぐ
VTRの後にコメントを求められた近藤春菜さんは、以下のような持論を展開。
東大の学校側としては、『差別はないようにしてね』って言った方がいいと思う。
ただ、東大女子に言いたいのは、そんなクソサークル入らなくていいし、(というのは)自分が絶対楽しめる場所があるから。
自分が輝ける場所って絶対あるし、受け入れてくれる場所は絶対あるから。
『なんだ東大の女子か〜時間の無駄だったわ』なんて言うやつと一緒にサークルは楽しめないこの先。
だったら、自分でサークルを作ってもいいと思う。東大に入った女子たちって、一生懸命勉強をして入るわけだから意志が強いし、気持ちがある人なら絶対に乗り越えられるから。これ(“東大女子お断りサークル”に入ろうとすること)を考えることが時間の無駄。
※番組での近藤春菜さんの発言より一部抜粋
このコメントについて、ネット上では「言いたいこと全て言ってくれた」「これ、差別に苦しむ女子に伝えたいこと全ての要約だと思う」と賞賛の声が上がっていた。
“東大女子”の差別をめぐっては、サークルの新入生歓迎活動を指導や調整を行う学生団体『2020年度東大教養学部オリエンテーション委員会』が、東大の女子学生が学内の男女混成のサークルから入会を断られる事例が毎年報告されているとして、女子学生の入会を認めないサークルは、新年度の歓迎行事に参加させないとする新規則を発表。
委員会は、「正当な基準なく特定の大学を対象に性別のみに基づいて入会を規制することは、純然たる差別行為であり、新入生に不快な思いを与えます。このような新入生の不利益になり得る行為は、新入生に対して選択肢が開かれた自由な団体選びを提供することを目指すオリエンテーション委員会として、看過できるものではありません」と差別は認めないという立場を示している。