ラグビートップリーグ・サントリーサンゴリアスに所属する松島幸太朗選手が、フランス国内1部リーグの強豪へ移籍することが決まった。1月28日、所属チームが発表した。
2019年のW杯で躍動した桜の戦士の1人が、新たな舞台へと飛躍する。
移籍先の『ASMクレルモン・オーヴェルニュ』、どんなチーム?
サントリーサンゴリアスの発表によると、松島選手が移籍する『ASMクレルモン・オーヴェルニュ』は、フランス国内1部リーグ「トップ14」に所属する強豪。
フランスのオーヴェルニュ州に拠点をおき、1936年から2009年の間に、国内リーグで準優勝10回、2010年には初優勝した。
“ハイネケンカップ”の名で知られる『ヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップ』では、2013年・2015年に準優勝の成績を誇る。
ASMはクラブの公式インスタグラムで、松島選手と2シーズンにわたる契約を結んだことを写真付きの投稿で発表した。
この発表には、クラブのファンとみられる海外の人々から「フランスで待っています」「素晴らしい」と待望の声があがったほか、「挑戦し続ける松島選手を尊敬します」など日本のファンからのコメントも寄せられた。
「フランスW杯に向け、更に成長するため」
松島選手は、「トップリーグのシーズン中ですが、今回の移籍に関しては日仏同時発表することになりました」と前置きした上で、契約に至った経緯とサントリーへの感謝について、以下のようにコメントした。
2023年のフランスW杯に向け、更に成長するために、「高いレベルそして強いクラブでやりたい」という気持ちと「自分が求められているところに行きたい」という思いがあり、そういった意味でクレルモンから非常に熱意が伝わってきたことが決め手となりました。
僕の求めているものがすべて一致したのがクレルモンでした。
自分が持っているすべての能力を、歴史あるクレルモンという素晴らしいクラブで少しでも良い影響を与えられるようにやっていきたいと思います。
今回、自分が挑戦をするにあたっては、サントリーには凄く前向きに考えていただけました。
この実現に至ったことに関して、サントリーには感謝しかありません。
サントリーで残された時間、チームメンバーやスタッフと今シーズンの優勝に向けて、全力で取り組んでいきます。
松島選手は、サントリーに2013年から20年までの計7シーズン在籍。
2019年のラグビーW杯では5つのトライを決めて、トライ獲得数で3位となるなど活躍をみせ、チームの初のベスト8入りに大きく貢献した。