東京ディズニーリゾートを運営する株式会社オリエンタルランドは、新型コロナウイルスによる肺炎の感染を防ぐため、1月28日の営業から希望する従業員のマスク着用を認める。広報担当者が27日夜に明らかにした。
ハフポストは27日午前、オリエンタルランドの広報担当者を取材。
その時点では、従業員や職員のマスク着用について、「現時点では来園者や社員やアルバイト(キャスト)にマスクの着用を義務付けることは考えていません」と回答していた。
だが、広報担当者によると、同社では27日午後に接客を担当する従業員らのマスク着用などについて協議を行い、「28日の営業から、希望する従業員(キャスト)のマスク着用を認める」と方針を変更した。
海外からの観光客の玄関口となる空港や東京都内の百貨店などでは、接客に従事するスタッフや職員がマスクを着用するケースが増えている。
接客業を中心に、従業員を多数抱える企業は、いかに従業員をウイルス感染から守れるかが課題となる。
「春節」の大型連休期間に多くの中国からの来園者が見込まれる同リゾートでも、従業員をウイルス感染から守る対応を取る。
希望者のマスク着用を認めた理由については、「お客様と同様に、パークの中で働く従業員にも、少しでも安心して接客に当たってもらうため」としている。
また同社では、ウイルス感染を防ぐため手洗いや消毒を促す掲示物を園内に用意するなどして、来園者に注意を促すという。
ウイルスの感染拡大を受け、中国・上海ディズニーランドは24日から休園となっているが、リゾートを運営する同社は27日、「東京ディズニーリゾートでは、現時点で閉園などの対応を検討していることはありません」とした上で、「中国からのお客様の来園を拒否するなどということも現状では考えておりません」とコメントしていた。