水原さんが同キャンペーンに賛同したことについては、「ヘイトが無くなって欲しい」「よく声をあげてくれたと思う」など好意的な声があった一方、「偽善だ」「韓国人から日本人へのヘイトはどう考えるのか?」と批判的な意見がみられた。
水原さんは「様々な見解」があったとした上で、「みんな同じ人類として」歩み寄ることの重要性を訴えた。
水原さんが賛同したキャンペーンとは?経緯振り返る
水原さんが賛同したのは、外国人人権法連絡会が1月20日に立ち上げたキャンペーン。
1月6日、川崎市の多文化交流施設『川崎市ふれあい館』に「謹賀新年 在日韓国朝鮮人をこの世から抹殺しよう。生き残りがいたら残酷に殺して行こう」と書かれた年賀状のような葉書が届いたことを受け、同会が政府と川崎市に対し、ヘイトスピーチ・ヘイトクライムを決して許さないと声明を出すことなどを求めたものだった。
水原さんは21日、Twitterを更新し「悪質な人種差別、在日コリアンに対するヘイトに心が痛みます」などと綴り、キャンペーンを支持していた。
「特定の人種を否定するのは、絶対に違う」
水原さんは27日に更新したTwitterで、『川崎市ふれあい館』に殺害をほのめかすような内容の葉書が送られたことについて、「完全に脅迫罪であって、何か事件が起きる前に警察が動くべきだと思ったし、多国籍市民が交流する場を守る必要があると思ったので、あのキャンペーンに賛同させて戴きました」と意図を説明。
その上で、「私はこの世界に生きているどんな方でも、差別や偏見を受けたり、経験した事があるのではないかと思います(中略)偏見や差別を受けた人はその相手を憎み、そしてまた差別が生まれ、差別が連鎖していく」として、「その中で、少しでも差別や偏見をなくしていくためには、自分がそういう偏見を持ったり羞恥心みたいな感情が湧き上がった時に、意識的に自覚することが大切なんじゃないかと思うのです」と考えを明かした。
「(大前提として)誰かに嫌なことを言われたり、されたりしても、それはあくまでもその相手、個人の問題であって、それは絶対に人種やそのコミュニティー全般の話ではない。いっしょくたん(*原文は一色単)に特定の人種を否定するのは、絶対に違うし、理論的に間違っていると思います」と見解を示した。
文章の終盤には、「大切なのは、この地球に生きている同じ人類、地球人としての優しさと強さを持って、今をしっかり生きていく事、そして前を向く事が大切だと思います」とメッセージを届けた。