BTS、リル・ナズ・Xに参加 「白人優位」のグラミー賞で人種を超えた圧巻パフォーマンスを披露

リル・ナズ・Xの「Old Town Road」には、BTSの他にも、13歳のカントリーシンガーのメイソン・ラムジーなど、多様なアーティストが参加しステージを盛り上げた。
第62回グラミー賞で、リル・ナズ・XとBTSがパフォーマンスする様子1月26日 ロサンゼルス
第62回グラミー賞で、リル・ナズ・XとBTSがパフォーマンスする様子
1月26日 ロサンゼルス
Kevin Winter via Getty Images

韓国の男性7人組グループ「BTS」が1月26日(現地時間)、第62回グラミー賞授賞式で、リル・ナズ・Xの大ヒット曲「Old Town Road」のパフォーマンスに参加した。

リル・ナズ・Xは同曲で、「最優秀ポップパフォーマンス賞(グループ)」と「最優秀ミュージックビデオ賞」を受賞した。

一方、BTSはアルバムの記録的成功にも関わらずノミネートされず、今回はパフォーマンスへの参加のみ。しかし韓国人グループとして初のグラミー賞でのパフォーマンスという快挙を成し遂げた。

パフォーマンスを紹介するプレゼンターはアメリカの有名コメディアン、エレン・デジェネレスが務め、「リル・ナズ・Xはまだ20歳なのに考えられないことを成し遂げました。ナンバーワンヒットの史上最長記録を更新し、差別がある中で自身がゲイであることを公表し、あっという間に若者のロールモデルになったのです」と称した。

パフォーマンスは「Old Town Road」を主に、同曲でフィーチャリングされているビリー・レイ・サイラスや、BTS、DJのディプロ、13歳のカントリーシンガーのメイソン・ラムジーやラッパーのNASなど、様々な人種や世代、ジャンルのアーティストと次々とコラボするというステージ展開だった。

グラミー賞は長年、「白人」「男性」中心で、性別や人種に大きな偏りがあると指摘されてきた。グラミー賞は2018年に「多様性と包括性タスクフォース」を結成し、この問題に取り組んでいる。

今回のグラミー賞では女性の活躍が目立ち、18歳の女性シンガー、ビリー・アイリッシュが「最優秀レコード賞」や「最優秀新人賞」など主要4部門を受賞した。

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