中国で新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大していることを受け、上海ディズニーランドが1月24日、当面休園することを発表するなど観光への影響が出ている。
千葉県浦安市の東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは、今後の対応について、行政の指導があった場合は従うとしつつ、「中国からのお客様の入園をお断りすることなどはしない」と、現段階での方針を示した。
JR舞浜駅にはマスク姿でパークに向かう人の姿が...
中国では「春節」の大型連休期間が25日から始まった。
旅行団体を総括する中国旅行社協会は27日、コロナウイルスの感染拡大を受け、国外への団体旅行をすべて禁止すると発表したばかりだが、すでに多くの観光客が中国から訪日している。
27日午前、東京ディズニーリゾートの最寄駅であるJR舞浜駅には、来園者とみられる多くの人がマスクを着用する姿があった。
駅構内には、中国から来日したとみられる団体観光客もいた。
毎年、「春節」には多くの観光客が訪れる東京ディズニーリゾートは、どのような対応を取るのだろうか。広報担当者に話を聞いた。
広報によると、「現時点では来園者や社員やアルバイト(キャスト)にマスクの着用を義務付けることは考えていません」とした上で、「浦安市をはじめ、千葉県および国側からの行政指導が入った場合にはそれに従います」との方針を示した。
その上で、「コロナウイルスに限らず、インフルエンザや他の感染症を防ぐためにも、お手洗いには消毒液を設置しているほか、清掃作業の徹底に務めるなど普段と変わらない対応を取っています」とした。
中国では上海ディズニーランドが1月24日、当面の間、休園することを発表するなど影響が出ているが、「東京ディズニーリゾートでは、現時点で閉園などの対応を検討していることはありません」と回答。
「中国からのお客様の来園を拒否するなどということも現状では考えておりません」と、特別な対応策は取らないことを明らかにした。
広報担当者は、「中国からの来園者、日本からの来園者にかかわらず、個々人の体調を考慮した上でご来園頂きたいと考えております」とコメントした。