有名なディズニー映画を使ったプロポーズがネットで話題となり、多くの人に感動を与えている。
映像作家のリー・ロクラーさんは、高校時代からのガールフレンドであるスチューティ・ディビッドさんに、彼女の大好きな映画『眠れる森の美女』のラストシーンに2人をアニメ化して描き込み、プロポーズした。
12月30日にアメリカ・マサチューセッツ州の映画館で行われたプロポーズは、事前に6カ月の準備期間を経て実現したものだった。
まず、ロクラーさんはオーストラリア在住のイラストレーター、ケイラ・クームさんに協力を要請し、映画に差し込む2人のシーンを描いてもらった。
次に彼は、「『眠れる森の美女』の上映が近所の映画館でされる」という偽の告知メールを、特別な指示と共にガールフレンドのディビッドさんの母親に送った。(もしディビッドさんに直接送ったら怪しまれるから)母親はそのメールをディビッドさんに転送し、「家族全員分のチケットを買った。ロクラーさんの分もあるから、彼も来れるようだったら是非一緒に」と伝えた。
「彼女はそろそろプロポーズされるだろうと思ってるから、気をつける必要があったんです」とロクラーさんはハフポストに話した。「だから数日後、彼女が”サプライズ・プロポーズ”されることも知らずに、この映画に僕を誘う連絡をくれた時には、誇らしかったです」
それらのセッティングを終えた彼は、次は映画館に観客を集める方法を見つける必要があった。ディビットさんの友達や家族もプロポーズの場にいて欲しかったが、映画館でみんなの顔を見たら、計画に気づいてしまうのではないか?そう思ったロクラーさんは、ボストン圏のウェブ掲示板で観客ボランティアを募った。すると、なんと200人が、計画の手助けをしてくれると集まった。
「その中には、ディズニー好きな子供たちを一緒に連れてきて、もっと”リアル”なセッティングになるよう手伝ってくれた親御さんもいました」とロクラーさんは話した。
プロポーズの夜、ロクラーさんは友人や家族を映画館の後方に固め、プロポーズのタイミングで現れてサプライズしてもらうようにし、他の席をボランティアで埋めた。
映画が終わりに近づくと、アニメーションのプリンセスとプリンスは突然、ディビッドさんとロクラーさん似のキャラクターに変わった。この一部始終を撮影していた動画には、ディビッドさんが何が起きたのか分からないような表情をしている様子が映っている。
「このシーンは映画上映70分が過ぎたころに出てきたので、彼女は何も疑っていなかったんです」とロクラーさんは語った。
プロポーズを受けた後、ディビッドさんは「映画に何か問題が起きたのかと思った!」と話している。
新たに描かれた映画の一部では、ロクラーさん似のプリンスが指輪ケースを空中に投げ、それを映画館の席に座るロクラーさん本人がキャッチする、という演出まである。その指輪を手に、ロクラーさんは片膝を地につけ、プロポーズした。
Youtubeに投稿されたこのビデオは、現在(日本時間1月15日時点)670万回以上再生されている。
「彼女は、私が立ち上がって指輪をキャッチした時、何が起こっているかを理解し、ショックで倒れそうだったと話していました」とロクラーさんは話した。ディビッドさんが「イエス」と言った後には、スクリーンでは3人の妖精が喜びあい、花火が打ち上げられるシーンが映された。
彼女がプロポーズを受け入れたことに、ロクラーさんはとても感動したと語った。
ハフポストUS版を翻訳・編集しました。
今回のサプライズでイラストを担当したクームさんの作品はこちらのInstagramで見られる。また、彼女の本『What Can We Be?』は、1月中に購入することで、売り上げをオーストラリアの森林火災への募金へ寄付することができる。