サッカーの本田圭佑選手が1月14日、東京でサッカークラブを立ち上げる事を自身のTwitterで発表した。
チーム名は『One Tokyo』で、本田選手自らがオーナーとなり、Twitterで知り合ったという大学生の奥山大さんが運営責任者を務める。
本田選手はTwitterで、「2020年、本田圭佑、サッカークラブをみんなと一緒に創り上げるためゼロから立ち上げます。(中略)選手もゼロからなので1/24にトライアウトをします。勝利にこだわる選手に集まって欲しいです」と綴り、参加を呼びかけた。
クラブ名の『One Tokyo』には、「想いを1つにして、世界を1つにしたい」という想いが込められているという。
東京から世界に影響を与えられるサッカークラブを創りたい
『One Tokyo』の公式サイトによると、本田選手はクラブを立ち上げた理由について、「東京から世界に影響を与えられるサッカークラブを創りたい」「そのサッカークラブを皆んなと一緒に作りたい」という2つを挙げた。
加えて本田選手は、「日本には素晴らしいクラブは沢山ありますが、世界に影響を与えられているクラブはまだないと感じています。そしてそれをファン主導で『リアル※サカつく』ができてるクラブもありません」と自らの考えを明かした上で、「どちらも実現するのが今回のプロジェクトです」と意図を説明した。
(※「サカつく」とは、サッカークラブ運営シュミレーションゲーム『プロサッカーチームをつくろう!』シリーズの愛称。1996年の発売以来長きにわたりゲームファンらから親しまれている。)
オーストリアのクラブ経営での失敗から学んだ
これまで、プレイヤーとしてのみならず海外のクラブチームの経営やカンボジア代表チームの実質的な監督としても活動してきた本田選手。
この度の『One Tokyo』の立ち上げに際しては、オーストリアのSVホルンのクラブ経営での失敗から多くの学びを得たという。
当時の失敗の要因と感じた課題について本田選手は、「日本人の経営陣を中心に組織を作ったのも失敗だったし、他にも多くの失敗をしたわけですが、中でも1番辛かったのは、もちろんお金を損したこともそうなんですが、それ以上に経営とサポーターとの間に想いのギャップがあることでした。これはクラブの経営に携わった人なら誰もがそういった想いのギャップを感じてると思います」と綴り、「失敗から学んだことを0から新しくクラブを立ち上げることで、想いが1つに繋がるサッカークラブ経営を実現することがミッションです」と意気込んだ。
2019年12月23日にはオランダ1部フィテッセを退団したばかりの本田選手。
自身の新たな所属先は決まっていないが、オリンピックイヤーの2020年の新たな挑戦はクラブの立ち上げだった。
注目のトライアウトは、2020年1月24日午前10時から東京都調布市の味の素スタジアムのアミノバイタルフィールドで開かれる。