箱根駅伝で選手が履いてるピンクのナイキ。厚底がランナー靴のトレンドだ。

2区で区間新の相澤晃選手(東洋大)は同じシリーズの色違いを着用。ライバルで区間2位の伊藤達彦選手(東京国際大)はピンク色のモデルを履いていました。
箱根駅伝往路のスタート時の様子(1月2日)
箱根駅伝往路のスタート時の様子(1月2日)
時事通信社

令和で初めての箱根駅伝。

今年で96回目を数える新年の風物詩で、今年も選手たちの熱戦に注目が集まっている。午前8時の号砲で、選手たちの足元が気になった人もいるかもしれない。ピンク、ピンク、オレンジとグリーン 、ピンク、ピンク、オレンジとグリーンーー。

このシューズ、実は2019年9月15日に行われた東京オリンピック代表選考会の「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」で注目を集めて以来、11月の全日本大学駅伝、12月の高校駅伝、1月1日に行われたニューイヤー駅伝でも、男子選手の足元を華やかに彩っている。

陸上長距離界を席巻するピンクのシューズ、何者なの?

上が男子高校駅伝(2019年12月22日)、下がニューイヤー駅伝(2020年1月1日)
上が男子高校駅伝(2019年12月22日)、下がニューイヤー駅伝(2020年1月1日)
時事通信社

ナイキの厚底、お値段は約3万円

話題のシューズは、ナイキの「ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」。

ランナーに人気のズームシリーズの最新作で、ピンク色のモデルは、MGC当日の2019年9月15日に一般販売が始まったばかり。右足がライトブルー、左足がオレンジのバイカラーが印象的なモデルと2種類のカラーがある。30250円(税込)と、決してお財布には優しくないお値段だが、発売以来飛ぶように売れている。

毎日新聞によると、MGCでは男子の出場選手30人中16人が着用。代表権を得た男女4人のうち3人が履いていたという。

「Nike最速」とうたうナイキの公式サイトによると、速さの秘訣は、靴底内部のカーボンファイバー製プレート。ナイキのクッション素材でこのプレートを挟み込むことで、足を前に押し出す感覚を生み出し、走りにスピードを加えるという。

話題になった2人の足元にもナイキのシューズが。

2区で史上初となる1時間5分台となる1時間5分57秒の区間新記録を叩き出した東洋大の相澤晃選手も、色違いのオレンジとライトグリーンのナイキシューズを着用。区間2位で相澤選手のライバル、東京国際大の伊藤達彦選手はピンク色のモデルを履いていた。

長距離といえば、軽くて薄底のシューズが常識だったが、すでに時代は厚底へ。夏の東京オリンピックでも、蛍光ピンク色のシューズが札幌の街を彩る様子が見られるのかもしれない。

ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%
ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%
ナイキ公式サイト

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