長時間労働やパワハラ、セクハラなど、労働環境の「悪さ」で注目を集めた企業を選ぶ「ブラック企業大賞」。2019年の「大賞」は2年連続で三菱電機が選出された。子会社のメルコセミコンダクタエンジニアリングとの連名。
産経新聞などによると、三菱電機は、8月に新入社員の男性が自殺、その上司が自殺教唆をしたという疑いで、兵庫県警に書類送検されている。
遺族側は、亡くなる前日の日付で残された男性の自筆のメモを公開。それによると、上司から「次答えられんかったら殺す」「死んどいた方がいいんちゃう?」「自殺しろ」と言われたという内容だった。弁護士はパワハラによる自殺教唆が立件されることは異例だとしている。
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ブラック企業大賞は、弁護士やジャーナリストらでつくる実行委員会が2012年から始め、今年で8回目。12月23日には大賞の発表とともに「授賞式」も行われたが、企業側からの参加は今年もなかった。
個別の企業の事例だけでなく、「ブラック企業」を生み出す社会背景や構造にも関心を持ってほしいとの狙いで始まった。実行委は、広く話題にされることで、誰もが安心して働ける社会を目指したいとしている。
今年は、過去に大賞を受賞した株式会社セブン-イレブン・ジャパン、電通を含む9つの企業・自治体がノミネートされていた。
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