イギリスの大手スーパーTescoが販売するクリスマスカードから、中国の生産工場で「強制的」に働かされているという囚人からのメッセージが発見された。その後Tescoはその中国の工場での生産を停止している。
ロンドン南部に住む6歳の女の子が、友達に書こうとサンタの帽子をかぶった子猫のカードをTescoで買い、開けて見たところ、そこに不穏なメッセージを見つけた。
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The Sunday Timesによると、メッセージには「私たちは中国・上海青浦刑務所の外国人囚人です。意図に反して強制的に働かされています。助けてください。そして人権団体に連絡してください」と書かれていたという。
Tescoは毎年これらのカードの収入から30万ポンド(約4300万円)をイギリスの心臓基金やがん研究団体、糖尿病の団体に寄付している。
メッセージが書かれていたカードの生産をしていた浙江省の印刷会社は、11月に第3者による監査を受けており、その際には強制労働に対する問題は見受けられなかったという。
Tescoの広報担当者はこの出来事に対し、「この訴えに驚いており、このカードが生産されていた工場の稼働を停止し、調査を開始した」と話した。
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「私たちは、サプライチェーンの中で囚人による労働を決して認めない」と表明し、「証拠が見つかった場合、その業者を永久にサプライヤーから除外する」と述べた。
ハフポストUK版の記事を翻訳・編集しました。