宇野昌磨選手が逆転優勝で4連覇、羽生結弦選手は「弱かったなぁ」(全日本フィギュア男子フリー)

3位はジュニアの鍵山優真選手。フリーでは、羽生選手を上回った。
宇野昌磨選手(左)と羽生結弦選手(右)
宇野昌磨選手(左)と羽生結弦選手(右)
時事通信社

羽生結弦選手と宇野昌磨選手の頂上対決となった全日本フィギュアスケート選手権。12月22日に行われた男子フリーは、宇野選手がショート首位の羽生選手を逆転し、合計290.57点で大会4連覇を果たした。

SP2位の宇野選手は、ジャンプにミスが出たが、全体的に落ち着いた様子で笑顔で演技を終えた。フリー184.86点で、トップだった。

宇野選手に続いてリンクインした羽生選手は、憧れだったプルシェンコが滑った「Origin(オリジン)」にのせて最終滑走。

3種類の4回転ジャンプを計4本用意したプログラムだったが、冒頭の4回転ループで着地が乱れると、その後もミスが続き、後半のトリプルアクセルでは転倒。終わった後は悔しそうな表情を浮かべた。

フリーは全体3位の172.05点となり、合計282.77点で4年ぶり5度目の優勝はならなかった。

羽生「なんもない、弱かった」

試合後のインタビューで、羽生選手は「疲れました、でも頑張ったと思います」と一言。大会への感想を求められ、「まあ、終わっちゃったんだなぁというかんじ。なんもないですよ。弱かったなぁと思うだけです」と言葉すくなだった。

一方、羽生選手との直接対決を制した宇野選手は「信じられない」と言葉を切り出し、「精一杯やって得た結果だけど、羽生選手や他の選手がまだまだベストを尽くせる余力が残った中で結果的に1位になった」と謙虚に語った。

3位はジュニアの鍵山優真選手で合計257.99点。フリーでは、羽生選手を上回る180.58点をたたき出した。

シングルとしてラストダンスとなった高橋大輔選手は合計204.31点で12位だった。

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