陸上界のレジェンド、ウサイン・ボルトが、12月21日に開かれた東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる新・国立競技場のオープニングセレモニーに姿を見せた。
ボルトはこの日、国境や性別、障害のあるなしを乗り越えた混合リレー「ONE RACE」に参加し、アンカーを務めた。
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チームは惜しくも3着だった。ボルトはレース後のインタビューで、東京オリンピックで記録が更新される可能性について問われると「あると思う。コースのコンディションは素晴らしいし、こんな大声援の中で走ればいい記録が出る」と期待を寄せた。
その後の記者会見では、レースの感想について「自分は来年ここで走ることはないが、非常に特別な経験となった。様々な壁を超えて一つになれたこと、人類は一つになれるということを示せたことは、自分にとっても有意義なことだった」と手応えを語った。
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現役選手に対するプレッシャーを乗り越えるためのアドバイスを求められると、あくまでも自分自身の心構えと断った上で、次のように答えた。
「意志の力が強いと思う。とにかくできる限り努力し、自分自身を信じること。プレッシャーを乗り越えるときも、他の人がどれだけ頑張ったとしても、自分の方が上だと、自分の才能や能力を信じてきたということが大きかった」
現役復帰を改めて否定し、「来年はテレビで楽しみたい。本当に純粋に見て楽しむことができる初めてのオリンピックなので、できる限り多くの競技を見て楽しみたいと思う」と語った。