ハフポスト・コリアのキム・ヒョヌ記者が2018年12月から連載を始めた「新婚日記」を掲載します。つれづれなるままに書きますが、それなりに面白おかしく読んでいただければ幸いです。
何日か前の話だ。歩武堂々と新村(シンチョン)オゴリ前を歩いていたのだが、ある男性が声をかけてきた。「あの...」はい?男性はぐずぐずしながら「あの...あの... さっきから見ていたのですが、あまりにも僕の好みだったので」と始まる言葉を言った。 いい人か否か、評価する暇もなく答えは決まっていた。
「あら、どうしよう、私人妻なのに」
「え?」
彼の視線が、私の左指に向かったが、また顔を戻した。私は結婚指輪をはめて歩かない。男性は、何の嘘をつくのかというように目で私を見つめた。だけど、大きなダイヤモンドがついたこの指輪をはめて歩き、誰かが私の指を切ったらどうするの。さらにお義母さんが「私の妻の指がそんなに大きいわけがない!」と言って、やっとのことでできる限りの最小限のサイズで合わせてくださった結婚指輪は、私の手に少し挟まる。
実は…道でいきなり番号を聞いてくる人は多かった。夫も道端でいきなり私に話しかけてきた男性の一人でもある。 私はよく知られているように、蛍光灯100個はつけておいたようなオーラを漂わせている、すばらしい美人エディターだけれども…
事実、私よりはるかに魅力的な友達も、生きてきて一度も道でそのようなことを経験しなかった場合が多い。すなわち、魅力ある外見の問題ではないのだ。 それでは一体その理由は何だろうか。 これに対して夫が一つの仮説を提案した。
「ヨボ(君)はどこでもよく目に付く人じゃん。だからそうなんだよ」
そう言って彼はキム・スヨンのように「プッ」と笑った。 その笑いに数年前の記憶が浮かんだ。 その時、夫(当時の彼氏)と上岩洞(サンアムドン)のサッカー場に行った。 1万4千ウォンの一般席でグラウンドに近い低い位置に座ってチキンを頬張りながらサッカーを見ていたら、いきなり夫の親しい先輩から電話がきた。 今、あの頂上のスカイラウンジにいるが、私たちが見えたというのだ。
*キム・スヨン〜韓国のコメディアン。番組で自分が冗談を言ったのかを区別する際に、「『プッ』と笑えば冗談」と述べた。
もしや千里眼なのか? あるいは鷲の目を持っているのか? 世の中にあそこのスカイラウンジから底近くに座っている私たちを捕らえた人がいるんだって! びっくりした制作陣、慌てて上岩洞に…ではなく、とにかく私たちを見るためには、視力が5.0はなければならないくらいなのでびっくりした。 試合後に会った彼は、このように語った。
「実は君は見えなかったんだ。 あそこでは。でも妻が変にぱっと目立っていたと^^」
はは。
そうだ。変なものはなかった。なぜなら私は頭も大きくで顔もデカいからだ。
千里眼を持っていなくても、モンゴル土着民じゃなくても遠くから識別可能なくらい巨大だから!まるでバラエティで人の頭だけ大きく見えるCGを入れる人みたいだから!
それで、どの女性に番号を聞き出そうか没頭する自称「ピックアップアーティスト(アーティストはくだらないと言いたいが、表現できる単語がまさにない)」orただ平凡なシングル男性なのに、私と何度か目を盗んだ人は皆、私が目につくのだ。 そして、こんなことを考えるようになる。「 あの女性の顔が、どうしてあんなに身近に感じられるの? 私、もしかして恋に落ちたのかな? これが運命だろうか?」 頭が大きくてそう見えるとは、想像もできなかっただろう。 なぜなら顔だけ大きいのではなく目も高くて背も高いから笑。錯視効果ハイレベル?
断然目に入ってくる好み 私だ私
実際、この世の中には目によく止まるという理由だけで、一人運命を断定する人たちがかなりいるだろう。このような世の中で、私みたいな存在自体でみだつ人はしょっちゅう意図せず少しでも誰かの運命の相手になるだろう。夫は横で、今でも歩いていると遠くからでも私だけしか見えず、目によくついて探しやすく、とても良いと震え… この人間が…
何しろ、とにかく、結婚もしたし、どうせ断るから夫に自慢でもするついでに、声をかけてくるのは全てよし。ただ、コメントが一様に千編一律的で、少しも面白くない点は少し残念だ。 「あの...さっきから見ていたのですが...私の好みなので… もし番号をもらえますか?」 道で話しかけてきた人たちの第一声は、夫を除いてすべて同じだった。 目的がはっきりしているのなら、創意力でも身につけてほしい。 4次産業革命時代ではないか。
もし、どの女性にも近づいて番号をもらう「ピックアップアート」に関心がある方がこの文を見るようになったら、そのような内容は除いて、もっと創意力を養い自己管理に熱心になって、より世の中に役に立ち、皆の利になる他のことをなさってほしいです。
*ピックアップアート〜異性の心を掴むための恋愛の技術をいう。
もちろん当然、本当の道で運命の相手に出会うこともできる。 そんな時は勇気を出さなければならない。 代わりに運命の相手だと思った人が番号をあげないと脅迫や脅威を加えてたりしてはいけないでしょう?そもそも駄目だったら何をしても駄目なんだから。
一方、道端を歩いて結婚にまで成功したその男(aka夫)が、私にかけた第一声はこれだった。
「お姉さん、職業はヘルストレーナーですか?」
そのとき、私は23歳で彼は30歳だったが、そうだ。 実際、できるやつは何をしてもできる。
ハフポスト韓国版を翻訳・編集しています。