映画やテレビドラマなどで活躍した人気俳優の梅宮辰夫さんが慢性腎不全のため、神奈川県内の病院で死去したと所属事務所が公表した。81歳だった。
梅宮さんは1938年、中国東北部の旧満州ハルビン生まれ。
大学在学中に東映ニューフェイス(第5期)でデビューし、映画界では「仁義なき戦い」シリーズ(1973~1974)や、盟友の山城新伍さん(2009年死去)と共演した「不良番長」シリーズ(1968~1972)などで人気を博した。
その後、テレビドラマなどにも進出。「前略おふくろ様」(日本テレビ、1975~1977)「はぐれ刑事純情派」(テレビ朝日、1988~2009)「特命係長 只野仁」(テレビ朝日、2003~2012)などの人気作にも多数出演した。
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趣味である釣りと料理を生かしたバラエティ番組への出演も多数こなした。娘でモデル・タレントの梅宮アンナさんとの親子共演も多かった。
一方で、6度にもわたるがんとの闘病歴もある。
デイリー新潮掲載の手記などによると、最初に睾丸がんが見つかったのはまた30代半ば。「仁義なき戦い 頂上決戦」が封切られた1974年だった。肺への転移、胃がんを克服。
しかし、2016年にも、がんがみつかり、7月に手術を受けて十二指腸と胆のう、すいぞうや胃の一部を摘出したことを公表していた。
その後もドラマの撮影に臨むなど活躍する姿を見せていた一方で、2018年に前立腺がん、2019年1月に尿管がんの手術も受け、左側腎臓を摘出。その後は人工透析を受けていることも明かしていた。
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