無印良品を企画・開発する株式会社良品計画は11月21日、2020年春から一部店舗とネットショップで「コオロギせんべい」を発売すると発表した。
食糧危機や環境問題という世界が抱える深刻な課題に、向き合っていくきっかけにするためだという。
良品計画の広報・サステナビリティ部によると、「コオロギせんべい」の開発については、昆虫食の研究を進める徳島大学と協働で開始したという。
大学側から提供された食用コオロギの実用化に向けた研究成果を踏まえて、良品計画が商品開発を進めてきた。
「コオロギせんべい」は、徳島大学の研究をもとに量産したコオロギを粉末にし、それをせんべいに練りこんだ商品だという。商品の価格などはまだ未定だ。
「エビのような味で意外と美味しい」社内でも好評
2019年3月に開発が初めて検討されたという「コオロギせんべい」について、同社の商品開発担当者にも話を聞いてみた。
──コオロギを食用にすると決定に至った時はどのように受け止めましたか?
最初に聞いた時には、驚いたのと同時に、どんな味がするのだろうと見当もつきませんでした。
──商品化に向け検討する中、社員の中でも抵抗感を持つ方はいませんでしたか?
コオロギの形状を残したフリーズドライ状のものを試した時に、こちらは心理的な抵抗がある者もいました。ですが、それをパウダー状にしてみると、抵抗感がなくなった者がいたのです。
──サンプルが完成した時の社員の声はいかがでしたか?
実際にサンプルを試食してみると、「エビのような味で意外と美味しい」という声が多かったのです。
──国連も食糧危機や環境問題などに対応するため昆虫食を推奨しています。コオロギ以外の昆虫を使った商品も世に出る可能性はありますか?
現時点で決まっていることはございません。
ただ、「感じ良いくらし」を提案するというビジョンを持つ弊社は、生活に必要な商品の販売のみならず、社会でいま起きている様々な課題に目を向けています。
コオロギを食材とするための取り組みは、それらの課題を考えるきっかけになればという思いがありました。