ブラジルの放送局『パライバテレビ』のリポーターであるアルタ・リラさんは11月5日、警察署前から中継をしていた。
ところが、ある“珍客”が訪れ、放送どころではなくなってしまった。
いったい、何が起きたのか?
警察署の前から中継リポートに臨むリラさん。
カメラが回ると、警察車両を背に真剣な表情を見せる。
喋り始めたと思ったら、突然吹き出してしまい、足元を気にしだした。
そこにいた“珍客”は、なんと一匹の野良猫だったのだ。
ニュースの現場を味わってみたかったのだろうか?あるいは番組を「観覧」したかったのだろうか?野良猫はリラさんの足元に擦り寄り、鳴き声をあげた。
リポーターとしてマイクを持っている以上、リラさんもその場で起きたことにはリアクションしなければならない。
リラさんはマイクを握りながら、擦り寄ってきた野良猫を優しく撫でていた。
しかし、リポートの仕事はきちんと果たさなければならない。
リラさんはその後、野良猫から離れ、車の後ろに立ち位置を変えてリポートしようと試みる。
だが猫はよっぽどリラさんが気に入ってしまったのか、今度は車の荷台に上がって、リポートを「鑑賞」しにやってきたのだ。
これにはさすがのリラさんも観念し、ただただ笑うしかなかった...。
リラさんは6日、Facebookを更新し、当時のことを「猫がとても可愛かったから怒る気になんてなれなかった。おそらく彼(野良猫)は有名になりたかったのでしょう」と綴った。
リポーターを困らせた可愛い野良猫、その後どこへ?
中継現場にやってきた野良猫は、その後どこに行ったのか?
リラさんは7日、インスタグラムでリラさんの叔母が野良猫を引き取ることになったと報告した。
リラさんは、「ハッピーエンドになりました!!!身内がこの野良猫を飼ってくれることになり、本当に良かったと思っています。叔母は私の家の近くに住んでいるので、私はいつも猫に会いに行くことができます」と喜びを綴っていた。
こうして、突如現れた猫はリラさんの家族の一員になった。
もしかすると、中継現場を訪れたのは、飼い主を探しにくるためだったのかもしれない。