女子プロ野球リーグは11月8日、京都市のわかさスタジアム京都で今シーズン限りで退団する選手の退団試合が行われた。
一般社団法人日本女子プロ野球機構は11月1日に所属選手のおよそ半分に当たる36選手の退団を発表していた。
退団試合は、退団選手を2チームに分け、無料観戦試合として開催された。試合の様子は、女子プロ野球リーグがTwitterの公式アカウントで報告している。
朝日新聞によると、2010年に2チームから始まったリーグは4チームに増え、国内の女子野球人口は増加したが、リーグ運営は毎年億単位の赤字を出していたという。
日刊スポーツによると8日の退団試合の観客は約1200とあるが、Twitterや各メディアの写真を見ると、スタジアムのベンチには空席が目立つ。
「『女子野球には夢と希望がある』と言えるような環境づくりをしていきたい」
埼玉アストライアの加藤優選手は退団発表があった11月1日、Twitterで「女子プロ野球リーグから退団はしますが、野球は続けます。私はとにかく前向きです」として、女子プロ野球の退団と現役続行を報告した。
さらに、長文のメッセージが綴られた画像を投稿。
その中で、退団理由について「小さい女の子達や学生の憧れ、目標となるチーム、環境を創っていかなければいけないと考えての退団です」と説明し、「次のステージではしっかり胸を張って『女子野球には夢と希望がある』と言えるような環境づくりをしていきたいと思っています」と目標をつづっている。
試合後には、「プロ生活に悔いはありません! 私を強くしてくれたのは ここ、女子プロ野球だからです。 こんなにあたたかい ファンの皆様と出会い 最高の仲間達と出会えたこと 心から、感謝しています! 」と感謝のメッセージを投稿した。
京都フローラの中村茜選手も「夢の舞台で野球をやっている女の子たちや少年の目標であり続ける場でプレーさせてもらったのが思い出となっています。野球をやっていく子たちをどんどん増やしたい」とリーグを通してコメントを発表した。