9月20日に開幕したラグビーワールドカップ日本大会は、11月2日に幕を閉じた。日本が史上初となるベスト8進出を決めるなど、たくさんのドラマが繰り広げられた今大会、心温まるエピソードが話題となっている。
11月1日にニュージーランドとの3位決定戦に臨んだウェールズ代表は、試合前に公式Twitterを更新。「日本の人々がどれだけこの大会を忘れがたいものとしてくれたか、一例です」として、ある日本人女性と思われるファンからの手紙の画像を公開した。
手紙には、丁寧なブロック体で「ウェールズの皆様へ」として、2枚のノートにこうつづられている。
「ワールドカップが日本で開催され、嬉しいです。
私は北九州での合宿から、大ファンになりました。
私の息子たちも皆さんのプレーが大好きです。
試合では力強く、プライベートではとてもフレンドリー。そんな皆さんが、息子たちは大好きで、憧れの存在です。
有名で尊敬される皆さんとご一緒できて、私はいつも嬉しかったです。
あなたたちに憧れる息子たちの姿を見ることも幸せでした。
私は、あなた方の大ファンになりました」
「夢を見せてくれて、ありがとう。
優しいスタッフと選手の皆さんに、いつも感謝しています。
素晴らしいプレーを、ありがとうございました。
ウェールズのファンも、とても素敵な方たちでした。
心から応援していました。
お怪我に気をつけて。素晴らしい日々をお過ごしください。
Tomoko」
ウェールズ代表の投稿には、「トモコと彼女の息子さんたちは、私たちが2カ月前に北九州に到着してから、ずっとウェールズチームを追いかけてくれました」と綴られ、最後は日本語で「手紙ありがとうございました。心より感謝します。」と結ばれている。
全面広告、3つの言葉で「ありがとう」
ウェールズラグビー協会も、11月2日の毎日新聞朝刊にキャンプ地・北九州市への感謝のメッセージを全面広告で掲載。
「北九州は私たちウェールズ国民にとって、特別な場所になりました」として、「“Diolch”(ウェールズ語で「ありがとう」) Thank you(英語で「ありがとう」) ありがとうございました。」と3つの言葉で感謝を伝えた。