「この子とは本当はあんまり遊んでほしくない」そんな風に思ったこと、ありませんか?
保育園くらいまではともかく、小学生にもなると子どもの友だち関係に大人があまり口を出したくない、とも思います。とはいえ、何かと見聞きしているうちに(この子はちょっとなぁ・・・)と思うことは珍しくありません。
今回の記事では
・こんな子とは遊ばせたくないのが本音
・遊ばせたくない時、ママ・パパはどうした?
いくつかの体験談をピックアップしました。
こんな子とは遊ばせたくないのが本音
「もっとジュース出せって!?」
ウチに来て、平気でわたしに「お菓子出して」とか「こっちのゲームやらせて」と言ってくる子がいて、たまにならいいけど、それが常にだから、だんだん腹が立ってきた。子ども同士の会話ではなく、大人である親に向かって、普通に「ねー、もっとないの、ジュース」とか言う子って、親は何やってんだと思ってしまう。そして、そういう子どもの親は謎(保護者会に参加しない、誰も会ったことがなかったり、情報がない)のことが多い。ハッキリ言って遊ばせたくない!(Tさん/子ども 7歳)
「ここは君の家ではありません・・・」
勝手に家の冷蔵庫を開けた子がいた。勝手にリビングのテレビ台の下をあけてDVDを出していた。勝手に私たちの寝室のドアも開けて中に入ろうとするので本当に驚いた。いったいどういう躾をされてるんだろう??? こんな子は正直、家に連れてこられても困るし、ウチの子とも関わっても欲しくない・・・(Mさん/子ども 9歳)
「7歳なのに情報通すぎる子」
うちに遊びに来た女の子のひとりが、やたら情報通なので驚いた。○ちゃんと○ちゃんがケンカして、ママ同士が電話でやりあったんだって、とか、誰ちゃんのお兄ちゃんは受験落ちて荒れてるんだって、とか。子ども同士で知らないはずの話も普通にしていて、それってつまり、親が子どもの前で噂話に終始してるってことですよね? そんな親とは関わりたくないし、ウチで遊んだこととかも自分にいいように話して、そしてそれをまた、親がアレコレ言う、で、その子は別の家でウチの話をするんだろう、と考えるとウンザリしてきた。噂話と悪口ばかりを聞いて育っている子、それを「知ってる?」と自慢げに話す態度もどうかと思う。あまりうちの子と遊んでほしくないなと思ってしまう(Kさん/子ども 3歳・7歳)
「トラブルメーカーは勘弁して」
なぜか、その子が加わるとケンカになったりトラブルになる。その子がいない時はゲームでも何でも、まぁさほど大きな問題にならず、仲良く遊んでいるのに、その子が来ると、私が出ていき、止めないとならないほどのケンカになる。まぁいわゆるトラブルメーカーって感じでしょうか。正直なところ、その子さえいなければ、そこそこ適当に遊んでいるので、あの子は面倒だなぁ、って思います(Fさん/子ども 10歳)
「不潔すぎる子は困惑してしまう」
すごく申し訳ないんだけど・・・不潔な子。学校でも話題になってるけど、女の子で髪の毛ベッタリしてて、スカートとか毎日同じだったり。ネグレストなのかな、と思うと、かわいそうだなとも思うんだけど・・・関わり合いたくない。やはり、親が放置している子どもというのは、どこか何か怖い感じがする(Eさん/子ども 7歳)
遊んで欲しくない子は避ける?断る?遊ばせる?
「ひとまず見張っている」
リーダータイプの女の子で、常にボスでいないと気がすまない子。もちろん子どもの世界でも、強い弱いがあるとは思うけど、悪賢いというのか、親や大人がちょっと目を離したり、いないスキに誰かのモノを取り上げたり、気に入らないと、その相手の子に「自分で自分のことをつねっておけ!」と命令しているのに気付いてからは、その子が来る時はビッチリ側にいます。本当は遊んで欲しくないけど、まあ、そこはさすがに親が子どもの友だちを選び出すとよくないかも、と、思って我慢はしている(Aさん/子ども 2歳・10歳)
「わが子と友だちについて話し合った」
とにかく、すぐ叩く、壊す、暴れる子がいるんですが、その場で一応、軽く注意しますよね、するとすごい目でにらみ返してきます。子どもと話をすると、学校でもしょっちゅう教科書で叩いてきたりするそうで「本当に友だちなら、嫌がることはしないと思う」「本当の友だちって、ケンカしても仲直りする、命令ばっかりしないと思う」と、その子と遊ぶなとは言いませんでしたが、友だちを選ぶということも考えるように話しました。子ども自身にも友だちとの関係を考えさせる必要はあると思います(Mさん/子ども 8歳)
「パパから話してもらう」
陰湿ないじめをする子がいて、集団登校の朝は何もしないのに、下校時に子どもの頭を傘で叩くとか、うちの子が100点とったテストを机からとってびりびりに破いたりとか。ほんと、こういう子って、正直、子どもと遊んで欲しくないのに、子どもは言われるとグズグズしながらも公園へ行ったり、イヤなくせに一緒に帰ってくる。何度も泣くハメになった時、夫が「イヤな時はイヤだと言えないと、ずっと、そいつの子分みたいになっちゃうよ。自分の意見を言えるようにならないと。それができないとしたら、なるべくその子と遊ぶのはやめなよ」とわりとストレートに子どもに言いました。子どもはわかっていても、踏ん切りがつかないところ(誘ってもらえなくなるのでは、とか、もっと仲間はずれみたいことされるのでは、と考える)があるので、時と場合によっては親がきちんとアドバイスするのは必要だなと思いましたね(Wさん/子ども 7歳)
「理由をつけて断り続けた」
親が完全放置の子。かわいそうだな、と思う反面、平気で土日でもウチに来て1日中いる。うちは夫が平日休みなので、最初、こちらも「いいよ」と言ってたんですが、こりゃ、ダメだな、と。かといって子どもに「あの子と遊ぶな」とは言いたくなかったので、家にピンポンしてきても私が出て「今日はこれから出かけるからごめんね」と言い、子どもと買い物に行ったり、「今日はちょっと私の体調が悪いから無理ね、うちの子もまだ宿題やってないから、これからするところなの」と理由をつけて避けました。何回か続きましたが、次第にその子は家に来なくなりました。しばらくして、他のママから「家にやってきて、夕飯の時間になっても、オレは平気だからとか言って居座るので驚いた」というのを聞いて、ああ、他の子のとこへ行ったわけか、と思いました。それにしても、こういう子の親って自分の子が家にいないこと、わかってるのだろうか? わかってて平気なんだろうか???(Kさん/子ども 8歳)
子ども自身に学ばせたい「友だちとの関わり方」
ズバリ本音を言えば「あの子とつきあってほしくない」これは、わが子が保育園年長さんくらいから高校くらいまで、何度か親が体験する出来事です。
親が子どもの友だちを、子どもから〝排除する〟ことは、決して良いこととは言えないでしょう。それでも、中には本当に困ったなと思う場合もあります。
・先生に相談する
→家庭に遊びに来て困るといったことよりも、相手の子との関係に不安を覚える、学校ではどうか、といったスタンスで相談するとよい。
・子どもに友だちとの関係を見直すよう促す
→子ども自身が「悪いことをする、意地悪な子ども」との関係についてどう思っているのか、これからどうするべきなのか、一度きちんと考えられるよう、アドバイスや話し合いをしてみる。特に嫌なことをされた時に「イヤだ!」と相手に言えるよう教えるのは大事。
・ハッキリ相手の親に伝える
→度を超すような行動がある場合、相手の親と連絡がつくのであれば「困っています」と伝えるのもひとつの方法。
子どもに、子どもの友だちの悪口をひたすら言う、というのは、良い結果を生みません。そもそも世の中に出れば、いつでもどこでも気に入らない人も、相性の悪い人も、関わり合いになりたく人も出てくるもの。子どものうちに、こうした場面でどう切り抜けていくのかを、少しずつ、学校や友だちとの社会で学ばせていくことも大切かな、と思います。
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年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。
(2019年6月26日BRAVA掲載記事「本当は遊ばせたくない「こんな子供はイヤ!」親の本音と対処法とは?」より転載)