
ラグビーワールドカップの1次リーグ最終戦が10月13日、横浜国際総合競技場で開かれた。日本がスコットランドに28対21で勝ち、史上初の決勝トーナメント進出を決めた。
1次リーグで4戦全勝しグループAを1位で通過するという快挙に、日本中が沸いた。日本は、世界ランキングを1つ上げて7位となった。
この快進撃は海外のメディアでも賞賛され、大きく報じられている。
スコットランドの現地紙「意気消沈するような敗退」
日本との対戦に敗れたスコットランドの現地紙『スコッツマン』のウェブ版は、自国の敗退について、「意気消沈するような敗退としか表現のしようがない」と2011年大会以来2度目の1次リーグ敗退が決まったことを報道。
試合については、「ニッポン!ニッポン!という日本サポーターの声援が数デシベル上がったことは、我々が逆転するために必要な運動量やスピードを落とし、さらには準々決勝に進むという希望がいとも簡単に遠ざかっていくのは明らかだった」とし、日本のファンの声援がスコットランドを苦しめたと評していた。
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アイルランドのメディア「ブレイブ・ブロッサムによって、払いのけられた」
1次リーグ2戦目で日本に敗れたアイルランドの公共放送『RTE』も、日本がスコットランドに勝利したことを報じた。
9月28日に喫した自国の敗戦を踏まえ、「アイルランドとスコットランドは、自信に満ち溢れたブレイブ・ブロッサムズ(勇敢な桜の戦士たち:日本代表チームの愛称)によって、払いのけられた」と日本の強さを讃えていた。
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オーストラリアの日刊紙「これからの世代にも語り継がれる試合」
日本と同じく決勝トーナメント進出を決めたオーストラリアの日刊紙『Age』は、「台風で避難している人たちに、少しでも勇気を与えられた勝利だったと思います」という日本代表のマイケルリーチ主将のコメントを紹介した。
その上で、「(今回の勝利は)日本はもちろんそれ以外の国、そして当然ながら試合に敗れたスコットランドも含めて、これからの世代にも語り継がれる試合だった」と歴史的な勝利を納めた日本の躍進を讃えていた。
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史上初となるベスト8進出を決めた日本の次なる戦いは10月20日、B組を2位で通過した南アフリカとの準々決勝。
2015年のワールドカップの1次リーグ初戦では、34-32で日本が勝利していて再びの勝利に期待がかかる。