“今年最強” といわれる台風19号は、非常に強い勢力を保ったまま10月12日に東海から関東に上陸する見込みで、各地で停電のリスクも高くなるとみられている。
停電に備え、今からできることをまとめてご紹介します。
照明
<停電前>
・懐中電灯やヘッドライト、アウトドア用のランタン、キャンドルなど停電時に役立ちそうな照明を取り出しやすい場所に用意しておきましょう。
<停電後>
停電時に家を明るくするために役立つ裏ワザを警視庁災害対策課がまとめているので紹介します。
サラダ油で作る簡易ランプ
「耐熱ガラスのコップにサラダ油を入れ、キッチンペーパーで着火する紐を作り、アルミホイルで固定します。1時間使用しても油の量はほとんど減らず、火の勢いも衰えませんでした。火は何度でもつけられます。火から離れる際は必ず消して下さい」
ツナ缶で作る簡易ランプ
「缶に穴を開け、芯を差し込みます。芯には綿のひも等が良いそうですが、コーヒーのフィルタをこよりにして作ったところ、2時間位もちました。もちろん中身も食べました」
ペットボトルで作るランタン
「懐中電灯の上に水を入れたペットボトルを乗せるだけ。光が乱反射して周りを照らすことができます。懐中電灯が小さい場合はコップに入れてやってみてください」
冷蔵庫
<停電前>
・冷蔵庫や冷凍庫の中身を整理し、煮たり焼いたりできる生ものは調理しておくのが吉。
・保冷剤(アウトドア用のものがあればお勧めです)やペットボトルを凍らせておきましょう。
・冷蔵庫や冷凍庫の庫内の温度調節を「強」にしておきましょう。
<停電後>
・焦って冷蔵庫や冷凍庫の扉を開けてはいけません。中が気になるかもしれませんが、開け閉めの回数はなるべく少なくしましょう。
・凍らせた保冷剤やペットボトルがあれば、冷蔵庫の一番上の段に置くと温度が上昇しにくくなります。
・凍らせた保冷剤などがなければ、冷凍庫にあるものを冷蔵庫の上の段に移動して、冷蔵庫の下の段に冷やしたい食品を移せば、その冷気で下の段の食品をしばらく保冷することができます。
携帯電話・パソコン
<停電前>
・充電をしっかり済ませておきましょう。モバイルバッテリーの充電も満タンにしておくのを忘れずに。
・乾電池は携帯ラジオや懐中電灯、乾電池式充電器などにも使えます。各種揃えておくと安心です。
・これが一番大事です。停電後に慌てることがないよう、テレビ・ラジオ・自治体の公式サイトから避難勧告などの情報を入手できるよう、事前に確認しておきましょう。
<停電後>
・スマートフォンやパソコンは、安否確認や情報収拾の命綱。電池の消費を極力抑えられるよう、できるだけ画面の輝度は落とし、「停電力」や「省電力」モードを選択するようにします。
・電波を探すために電池の消費が早くなってしまうため、電波状況が悪い場合は、通信機能をオフにする「機内モード」にするのもおすすめです。「機内モード」でも、Wi-Fiに接続することが可能です。
・使っていないアプリは終了し、通知は切っておくと電池の消費を抑えられます。
・公衆電話は「災害時優先電話」。携帯電話が繋がりにくくても、公衆電話は通信規制がかかることなく利用できます。場所を事前に確認しておくと便利です。