スウェーデンアカデミーは10月10日、2019年のノーベル文学賞をペーター・ハントケさん、2018年をオルガ・トカルチュクさんの2人に授与すると発表した。今年は日本人の受賞はなかった。
日本人では、『1Q84』などの作品が海外でも多く翻訳され高い人気を誇る村上春樹さんや、『献灯使(けんとうし)』の著者でドイツ在住の多和田葉子さんの名前も挙がったものの、共に受賞はならなかった。
多和田さんが受賞すれば日本人女性として初めてだったが、今回は実現しなかった。
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イギリスのブックメーカー・ナイサーオッズの予想では、村上さんは7位、多和田さんは21位にランクインしていた。
ノーベル文学賞の発表をめぐっては2017年、賞を選考するスウェーデン・アカデミーの関係者の男性に女性をレイプした疑いが浮上したうえ、賞の発表前に外部に情報を漏洩した疑いも報じられていた。
これを受け、同アカデミーは2018年の受賞者の発表を見送っていたため、2019年の受賞者と合わせて授与することを発表していた。
ノーベル文学賞の授賞式は、12月10日にストックホルムで行われる。