台風19号「ハギビス」が、秋の行楽シーズンを直撃する。非常に強い勢力を保ったまま北上し、10月12日から13日にかけて、東海地方や関東地方に上陸することが予想されている。
JRや私鉄は計画運休の可能性
JR東日本は10月10日、台風19号の影響により首都圏の在来線や新幹線で計画運休を行う可能性があると発表した。詳細は11日午前10時半に発表する予定という。
私鉄も計画運休の可能性を相次いで発表した。
小田急電鉄は、12日から13日午前までは電車の運転本数を減らしたり運転を中止したりする。12日の特急ロマンスカーの運転を終日見合わせる。
京王電鉄も、京王線や井の頭線で「12日の日中から列車の遅れや運行本数の削減、列車の運転を取り止める可能性がある」としている。
西武鉄道は、12日の昼以降、西武鉄道全線において電車の運転を取りやめる可能性がある。詳細は11日(金)12時頃に発表するという。
東急電鉄は、「12日から13日午前にかけて運転本数の削減や運休を予定している」として、不要不急の外出は極力控えるよう呼びかけている。詳細は11日昼ごろに発表するという。
ANAは羽田・成田に12日発着の全便を欠航
全日空も12日に東京羽田・東京成田空港を発着する国内運航便の全便欠航を決定。「10月11日から13日にかけて、以下の空港を発着する便へ影響が発生する」としている。
日本航空は羽田や成田を含む複数の空港で「終日運航が厳しく、欠航となる可能性」があるという。12日の運航判断は、11日午前中に決定する予定だ。
ラグビーW杯、12日は2試合中止。13日はキックオフ6時間前までに発表
開会中のラグビーワールドカップは、12日に行われる予定だった「ニュージーランド 対 イタリア」「イングランド 対 フランス」の試合を中止すると発表している。
13日には▽「ナミビア対カナダ」(釜石・12時15分)▽「アメリカ対トンガ」(東大阪・14時45分)▽「ウェールズ対ウルグアイ」(熊本・17時15分)▽「日本対スコットランド」(横浜・19時45分)ーーの4試合が予定されている。
ラグビーワールドカップ2019組織委員会は、10月10日に公式声明を発表。
「台風の進路予測では、13日未明には関東を通過することが示されていますが、13日に開催を予定している4試合全ての会場において、台風通過後の安全性を調査の上、試合開催可否判断を行います」としている。
試合の中止判断は、原則キックオフ6時間前までに案内するという。
早めの対策、十分な警戒を
気象庁は「暴風が吹き始めてからでは屋外での行動は命に危険が及ぶ」として、風の強さと被害の目安などを紹介するとともに、早めの対策と警戒を呼びかけている。