「娘は9歳ではなく22歳だった」
アメリカで起きた育児放棄事件をめぐって、被告である母親が衝撃の主張を展開している。
養子に迎え入れた娘について、実は子どもではなく「小人症」の成人女性で、「家族を殺そうとした」と訴えている。
ホラー映画「エスター」を彷彿させる内容に、「リアルエスターだ」という声が相次いでいる。この作品は、悪行を繰り返す養子に迎えた9歳の少女が、実は発育不全の成人女性だったことが判明する。
テレグラフ紙やDaily mailなどが報じている事件の概要は、次の通りだ。
「本当の被害者は自分たちだ」
事件では、アメリカ人の元夫婦が娘を育児放棄した罪に問われ、現在裁判が開かれている。
アメリカ人の元夫婦が2010年、ウクライナ生まれの女の子を養子に迎え入れた。娘は極端に背が低くなる「小人症」で、身長は90センチほどしかなく、歩くのが困難だったという。
Daily mailによると、生活を始めると、少女とは思えない行動や体の特徴に驚かされた。メンタルヘルスの専門家に診てもらったところ、娘は成人女性であると告げられたという。
テレグラフ紙によると、夫婦は2012年、娘の誕生日を1989年9月4日に変え、法的な年齢を子どもから20代に変更する手続きをした。
Fox newsによると、年齢よりも若く見えると周囲の人に説明するよう、娘に対して伝えていたという。
2013年に娘を住んでいたアパートメントに置き去りにしたまま、夫婦はカナダに移住し、連絡を絶った。その後、育児放棄したなどとして逮捕、起訴された。
テレグラフ紙によると、事件当時の娘の年齢について、裁判資料は9歳と記されているのに対して、母親はあくまでも「22歳だった」と訴えているという。
Daily mailによると、母親のかかりつけ医は2012年に書いた手紙の中で、「2003年生まれ」という娘の誕生日について「明らかに不正確で、少女のふりをしている」と訴えていた。
母親はさらに、娘から寝ている最中に刺されそうになったり、コーヒーに漂白剤を入れられたりしたとして「本当の被害者は自分たちだ」と訴えている。