アメリカ・ワシントン州で、Apple Watchの転倒検出機能が、自転車で転倒して頭を打った男性を救うという出来事があった。
男性の息子がFacebookで一連の出来事を報告し、YAHOO!NEWSなど一部の海外メディアも取り上げている。
投稿によると、息子が9月15日、父親とマウンテンバイクで出かけるため待ち合わせをしていた際、父親のApple Watchから「激しい転倒を検出した」とメッセージがあった。
地図も添付されており、近くにいた息子が現場に向かったが、父親の姿はなかった。Apple Watchからの更新メッセージで、父親が移動したと知らされ、地図は病院の場所を示していた。
父親は転倒した際に頭を打って意識を失ったが、Apple Watchが転倒が起きたことや発生場所を緊急通報し、駆けつけた救急隊が病院に搬送。父親は救急車内で意識を取り戻した。
父親は頭にけがをしたが、迅速な通報と対応によって大事には至らなかった。事故が起きてから搬送されるまで、30分もかからなかったという。
この経験を披露した息子は「Apple Watchを持っているなら、ぜひ転倒検出機能を設定してほしい」と父親を救ってくれたテクノロジーに感謝。「自分が屋根がはしごから転倒した場合だけじゃなく、家族など誰かが離れた場所で転倒した際に、救急隊が場所を特定する手がかりになる」と訴えている。
投稿には、左のこめかみあたりをけがした父親や、ヒビが入ったApple Watchの写真が掲載されている。合わせて掲載されたApple Watchからのメッセージのキャプチャ画像には、緊急連絡リストに載っていたためメッセージが届いたことがつづられていた。
転倒検出機能とは
転倒検出機能は、Apple Watchの着用者が転倒した場合に、必要に応じて緊急通報サービスに連絡してくれる。
転倒を検出すると、手首を叩いたり、警告音を鳴らしてくれたりする。画面上にメッセージが表示され、緊急通報サービスを利用するかどうかを選択できる。
転倒の検出後、1分間何の動作も認められない場合は、自動的に通報される。緊急連絡先に宛てて、緊急通報したことが着用者の位置情報を添えて送信される。