香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官が9月4日、「逃亡犯条例」改正案を完全撤回することを表明した。
6月から改正案の撤回など5項目を要求するデモが続く香港では、8月31日にも地下鉄構内で乗客を巻き込んだ衝突があったばかり。
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香港の民主派団体「デモシスト」の幹部で、8月30日に不許可のデモを扇動したとして香港警察に逮捕された周庭(アグネス・チョウ)さんと黄之鋒(ジョシュア・ウォン)さんは、Twitterでそれぞれ「遅すぎる」とするコメントを公開した。
周庭さんは、条例の撤回表明について「喜べません。遅すぎました」として、「これからも戦い続けます」と決意表明している。
デモに参加する市民たちの要求は、改正案の撤回だけでなく「警察の暴力行為の外部機関による調査や責任追及」「林鄭長官の辞任と民主的選挙の実現」など5項目ある。
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黄之鋒さんは、「キャリー・ラム長官の回答は、少なすぎるし、遅すぎる」と批判。「これまでの警察の残虐行為の激化によって、香港社会全体に取り返しのつかない傷跡が残されました。したがって、キャリー・ラムが撤回を発表した時、市民は『誠実』だとは思わなかったでしょう」と訴えた。
さらに、「香港と北京政府に騙されないで。彼らは実際には何も認めていないし、本格的な取り締まりが続いています」と“世界”に向けて警告した。