ゴゴスマ、日韓問題めぐる出演者の発言を謝罪「ヘイトスピーチ、犯罪を助長する発言は人として許せない」

ゴゴスマでMCを務める石井亮次アナウンサーは、30日の番組の冒頭で、「ヘイトや犯罪の助長を容認することは出来ません。番組をご覧になって不快な思いをされた方々にお詫び致します」と謝罪した。
TBS系で放送される情報番組『ゴゴスマ~GOGO!Smile!』
TBS系で放送される情報番組『ゴゴスマ~GOGO!Smile!』
CBC公式サイト

TBS系列で放送している情報番組『ゴゴスマ~GOGO!Smile!』は8月30日、27日の放送で日韓関係を取り上げた際、出演者からヘイトスピーチや犯罪を助長する発言があったとして番組内で謝罪した。

「ゴゴスマとしては、ヘイトや犯罪の助長を容認することは出来ません」

30日の放送では番組の冒頭、MCを務めるCBCの石井亮次アナウンサーが27日の放送について、次のように謝罪した。

今日も日韓問題についてお伝えしていきますが、その前に皆さんにお伝えしたいことがございます。

 

今週火曜日(27日)にゴゴスマで放送した日韓問題のコーナーについて、ゴゴスマとしては、ヘイトスピーチはしてはいけないこと。ましてや犯罪を助長する発言は、人として許せないことと考えています。

 

ゴゴスマとしては、ヘイトや犯罪の助長を容認することは出来ません。番組をご覧になって不快な思いをされた方々にお詫び致します。

「日本男子も韓国女性が入ってきたら暴行しないといかん」

今回の謝罪は、8月27日の放送での中部大学特任教授・武田邦彦氏のコメントが発端だった。

武田氏は、韓国・ソウルで23日、韓国人の男が日本人女性に暴行を加える様子を撮影した動画が拡散され、韓国警察が26日に男を暴行容疑で立件したというニュースに関し、以下のように発言。

路上で日本人の女性観光客を襲うなんていうのは、こりゃあもう世界で韓国しかありませんよ。

 

日本男子も韓国女性が入ってきたら暴行しないといかん。

 

物事はそうなるから、ああいう事件はダメだって言ってるの。

 

日本人男性は(同じケースだったら)我慢すると思うよ?我慢すると思うけど、(もしこれ以降、今回と逆のことが起こっても)もう仕方がないんですよ。

この発言に対して、スタジオにいた共演者一同は「武田さん、それは言いすぎ」などと厳しく反論。

同発言は、ネット上でも「これはひどいヘイトスピーチ」などと、痛烈に批判されていた。

一方、武田氏は31日、自身のYouTubeチャンネル「武田邦彦のテレビでは言えない『為になる話』に動画を投稿し、相次ぐ批判について持論を展開した。

(あの発言については)『暴力容認』と言われた。

 

でも、全然容認しているとかじゃなくて。そのあと一生懸命言ったんですけどね?

 

(日韓が)お互いに非難なんかしていると感情が高ぶって、不測の事態になるから、だから国・政府・マスコミ・我々専門家のような人たちは、できるだけ日本と朝鮮の対立が深まらないように、もう終始とにかく、日韓はお互いに非難せずに(しようと)。

 

(─中略─)MCの石井アナウンサーとか隣にいたますだおかだの岡田さんなどから「それは違うよ」って言ったけど、僕は違うと思ってませんよ?

 

だけど、意見の差はあっていいんですよ。それが民主主義なんですから。発言の責任はあくまでも私にあります。

自身の考えを明かした上で、武田氏は、自身ではなく番組に対して批判や取材の問い合わせが殺到し謝罪に至ったことについて違和感を示していた。

武田氏は現在、同番組に火曜日のコメンテーターとして出演しているが、朝日新聞デジタルによると、CBCテレビは武田氏の今後の同番組への出演予定は未定だとしている。

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