現在東京都内で開催しているディナーショーの公演中、ファンとの接触によって右手靭帯の状態が悪化したことを発表したX JAPANのYOSHIKIさんが8月12日、ツイッターを更新し、ファンに対して注意を呼びかけた。
YOSHIKIさんの事務局は、YOSHIKIさんがカーテンコールへ登場した際に押し寄せてきたファンらが強く手を握り、それが原因で右手首と左手の親指を捻挫したと、11日に発表していた。
YOSHIKIさんはツイッターで、下記のように、ファンへのメッセージを発信した。
ファンのみんな。今6公演日を無事に終えました。
もう直ぐ次のショーが始まる。
悪気がなかったのはわかってるよ!でも自分に限らずアーティストの手に触れる時は優しくね。
I got injured during the show.I still love all my fans, but please be gentle with any artist.
YOSHIKIさんの手には依然として激しい痛みがあるというが、医師の指導の下で、25日まで開催するディナーショーの公演を続けているという。
事務局によれば、YOSHIKIさんは以前から右手の靭帯を痛めており、「手首の靱帯が100%完全に切れている状態」との診断を受けており、自身の主治医からは手術を勧められている。
11日のブレックファーストショーの公演前には、“異例”のアナウンスで、ファンに対して注意が呼び掛けられた。
この3公演でYOSHIKIさんがお客様に手首を強く握られたり、叩かれたりしてしまい、怪我をしてしまう行為がありましたので主催者からお願いがございます。
ショーを通じて演奏に集中できるよう、最後の曲が終わるまで、ご自身のお席でご鑑賞頂きますようお願いいたします。
YOSHIKIさんは現在 手首、首を痛めております。
特に元々痛めていた右手の靭帯に関しては、以前より医師から手術を勧められている中で、このショーを強行している状態です。
本公演中、YOSHIKIさんがもし皆様のお近くに来る場合は、むやみに触れたり、手や指を強く握るなどの行為は、演奏に影響を及ぼしかねませんのでご遠慮下さい。
以上の行為が守られない場合、公演が中止になることがございます。
ファンとの接触による負傷、スポーツ界にも
熱狂的なファンとの接触による負傷は、音楽界だけに留まらない。
スポーツ界では、2019年2月の春季キャンプ。
中日ドラゴンズの松坂大輔投手が、ファンと接触した際に腕を強く引かれ、右肩を負傷したことは記憶に新しい。
松坂投手はその後、しばらく投球できない状況となり、リハビリを余儀なくされた。
戦線に復帰したのは、7月の半ばだった。
YOSHIKIさんと松坂投手のケースに共通するのは、共にパフォーマンスやプレー中ではなく、ファンサービスの為に設けた時間などでの接触事故が負傷の原因となった点だ。
アーティストやスポーツ選手を守るための安全確保や、ファンへのマナーとモラルの呼びかけなど、ファンとアーティストの関係のあり方が改めて問われている。