東京・新宿駅西口地下広場にある大型オブジェクト「新宿の目」が復活を遂げた。
待ち合わせ場所として有名なこのオブジェは、6月初旬に何者かに壊され修理中だった。8月9日に修理が終わり、元どおりに輝く瞳を撮影した動画がTwitter上に投稿されると、「目の手術が終わった」「直ってよかった」「新宿好きにはたまらない」と喜ぶ声が寄せられた。
産経ニュースによると、壊された当時、オブジェの右側に約20センチの傷が付き、破損した部分が付近に落ちていた。
20代ぐらいの男がバッグを目に投げ付ける様子が目撃されていたと、時事通信社が報じている。警視庁は人為的に壊されたとみて、器物損壊容疑で捜査している。
動画の投稿者は5年ほど前から、東京に来る際に新宿駅を利用している。時間がある時は、「新宿の目」を見に行き撮影していたという。
「あの目が他の彫刻と違うのは、常に光り動いており、生きた状態で人々を見つめてきた事だと思います」と、他にはない魅力を語る。
思い入れが強かった分、オブジェが壊されたと知った時には「ぞっとした」と振り返る。
そして8月9日。修理中とは知っていたが、直ったとは知らずに、いつものように前を通りがかった。「お見舞いのつもりで立ち寄ったのですが、なんと作動していたので驚きと同時に感動いたしました」と、予期せぬ復活を喜んだ。
「こういったものが、今後もないがしろにされるようであれば、本当にまずいなと気がかりでしたが、昨夜の動く目をみて、少し未来に希望が見えたような気がいたします」
反響が広がっていることについて、「驚いています。 多くの方が心配されており喜んで下さいましたが、存在を初めて知った方、また怖いと感じられる方もおられました。結果的に様々な皆さまに改めて存在に気づいて頂けたのは良かったなと思っております」と語った。