開始からわずか3日で中止となった「あいちトリエンナーレ」の企画展「表現の不自由展・その後」。慰安婦をイメージした少女像の展示などにたくさんの抗議が寄せられたためです。
「表現の自由」を問いかける展示が、表現できなくなるという最悪の結果に終わってしまいました。
SNSで誰でも自由に発信できる時代、「誰かを傷つける可能性がある表現」はどこまで許されるのかという重い問いを投げかけました。政治家の「口出し」も話題に。
アートやSNSが好きな人・そうでない人にも、ハフポスト日本版の記事の中から、読んでほしい5つの記事を選びました。
慰安婦問題を扱う作品のほか、憲法9条、昭和天皇や戦争、米軍基地、原発、人種差別などのテーマ性を含む作品などについて、実際に企画展を見た記者が詳細に紹介。慰安婦問題を扱う作品の作者へのインタビューも。色々と対立はありましたが、まずは「どんな作品があったのか見てみたい」という人にオススメです。
展示を視察した名古屋市の河村たかし市長が、愛知県に展示中止を求める事態に発展。開催地の愛知県と名古屋市の間で、意見の対立が生じました。
展示の中止を決めた、芸術監督を務める津田大介さん。「表現の自由」というデリケートなテーマを扱った展示には、どんな意図があったのでしょうか。記者会見で経緯を語っています。
企画展の中止をめぐって、「検閲」や「政治的圧力」と訴える人たちも出てきています。中止を求めた名古屋市の河村市長や菅官房長官の発言に、日本ペンクラブやジャーナリストが懸念や批判の声をあげました。
表現の自由について考えようとした企画自体が「表現」できなくなるという最悪の結末になりました。 どうしてこうなったのか。「表現の自由」についてどう考えたらいいのか。憲法学者へのインタビューが、意見が対立する人同士が議論するために必要なことを教えてくれます。