8月6日に開幕し、16日間の日程で行われる第101回全国高校野球選手権大会。
その入場券の高額転売が、フリマアプリやネットオークションで相次いでいる。バックネット裏で人気が高く、2800円で買えるはずの中央特別指定席(単日)は、2枚で4万円など、目を疑うような金額だ。
このほかにも、前売りをしている1・3塁特別自由席は2000円のものが2枚で3万円など、正規価格の10倍近くの値段で頻繁に取引されている。
「席取り」の過熱とトラブルで指定席に。混雑緩和を試みたものの…
大会を主催する朝日新聞社と日本高校野球連盟は、前回大会から料金と販売方法を変更。
これまで無料だった外野席は、雑踏事故防止のために有料化。当日券のみの発売で、大人500円(子ども100円)にした。
夏の高校野球の入場券をめぐっては、自由席の「席取り」行為、前日から泊まり込んで発売を待つ客同士のマナーの悪さやトラブルも絶えなかった。
そのため前回大会から前売り・指定席とする中央特別席(バックネット裏)を自由席から前売りのみの指定席に。価格も2000円から2800円に値上げした。
ここ数年、清宮幸太郎選手など注目の選手の出場があった影響で、夏の高校野球の観覧を希望するファンが激増、入場券の人気が高まっていった。
値上げは人気に伴い、混乱した球場での転倒事故などを防ぐため警備費用が増加したことなどが要因としている。
中央特別席の指定化は遠方でも入場券を購入しやすく、列に並ぶ必要がなくなるなどの利便性向上を考えた結果だったという。
だが、6月に抽選販売された中央特別指定席や先行販売の1・3塁特別自由席などでは、大会全日程の連券(通し券)も即完売。オークションやフリマアプリで高額でバラ売りされている。
ハフポストは大会本部の広報担当に見解を尋ねている。大会本部よりコメントが届き次第追記します。