森永あいさん死去。「山田太郎ものがたり」などヒット連発の漫画家。別フレ編集部「たくさんのすばらしい作品を生み出してくださった」

端正な画とシュールなギャグのギャップで、展開よく進む森永さんの作品は世代を問わず愛され、映画化やドラマ化でも話題を呼んだ。
山田太郎ものがたり 第1巻(あすかコミックス)
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Amazonより

「山田太郎ものがたり」や「僕と彼女の×××」などのヒット作で知られる漫画家の森永あいさんが8月2日に亡くなっていたことが分かった。

2015年に終了し、森永さんの最後の連載となった「キララの星」を掲載していた講談社・別冊フレンド編集部が8月9日、公式サイトやSNSで死去を伝えた。

【訃報】 漫画家・森永あい先生が逝去されました

漫画家の森永あい先生が8月2日早朝に体調を崩され逝去されました。

先生の突然で早すぎる訃報に接し悲しみを禁じ得ません。 pic.twitter.com/K1bHNmxUhX

— 別冊フレンド編集部 (@betsufure) August 9, 2019

森永さんは、岡山県出身。1993年に月刊Asukaから「11年目の女神」でプロデビューした。

月刊Asukaでは、1995年から「山田太郎ものがたり」の連載を手掛け、一躍人気漫画家の仲間入りを果たした。

端正な画とシュールなギャグのギャップで、展開よく進む森永さんの作品は世代を問わず愛され、同作は台湾でもドラマ化さた。

2007年には日本でもTBS系列でドラマ化され、「嵐」の二宮和也さんと櫻井翔さんの共演が話題を呼んでいた。

「月刊ステンシル」などで掲載された「僕と彼女の×××」も、連載中の2005年に実写映画化。

僕と彼女の××× 第1巻 (コミックアヴァルス)
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事故をきっかけになぜか美少年に変身してしまうものの、ある条件で元の姿に戻ってしまう設定が話題を呼んだ「あひるの王子様」や、ホッケーを題名にしているものの、その中身はスポ根漫画にありがちな努力も根性もゼロ、温泉グルメ旅行部の日常を描いた「極楽♨青春ホッケー部」などギャグセンスが光る作品を多く世に生み出した。

プロになる以前は、異なるペンネームで同人誌作家としても活躍。均等のとれた画力とコミカルな描写は、デビュー前から完成されていた。

森永さんがデビュー前に執筆していた同人誌
森永さんがデビュー前に執筆していた同人誌
駿河屋.jpより

別フレ編集部は公式サイトで「森永先生の作品はどれも楽しく笑いに溢れ、読む人の気持ちを明るくさせるものでした。たくさんのすばらしい作品を生み出してくださった森永先生に深く感謝を申し上げるとともに、先生の作品が末永く読み継がれていくことを心より願っております」と追悼した。

【別冊フレンド編集部の発表文】

漫画家の森永あい先生が8月2日早朝に体調を崩され逝去されました。

先生の突然で早すぎる訃報に接し悲しみを禁じ得ません。

別冊フレンドで描かれた『極楽♨青春ホッケー部』『キララの星』をはじめ、『山田太郎ものがたり』『僕と彼女の×××』など森永先生の作品はどれも楽しく笑いに溢れ、読む人の気持ちを明るくさせるものでした。

たくさんのすばらしい作品を生み出してくださった森永先生に深く感謝を申し上げるとともに、先生の作品が末永く読み継がれていくことを心より願っております。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

別冊フレンド編集部

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