浅間山が噴火、火口縁上1800m以上に噴煙上昇。警戒レベル3に引き上げ入山規制に

気象庁は午後10時15分、浅間山に降灰予報(速報)を発表し、「今後も、居住地域の近くまで影響を及ぼす噴火が発生する可能性があると予想される」として注意を呼びかけている。
噴火した浅間山=2019年午後10時10分ごろ
噴火した浅間山=2019年午後10時10分ごろ
気象庁監視カメラ映像・浅間山(鬼押)

気象庁は8月7日午後10時8分、群馬・長野県境の浅間山で小規模な噴火が発生したと発表した。

噴煙は火口縁上1800mを超えている。気象庁の過去の記録によると、噴煙の高さが1000メートルを超えたのは、2009年のマグマ水蒸気爆発とみられる噴火以来

噴火警戒レベルは、レベル1(活火山であることに留意)からレベル3(入山規制)へ引き上げられた

気象庁は午後10時15分、浅間山に降灰予報(速報)を発表し、「今後も、居住地域の近くまで影響を及ぼす噴火が発生する可能性があると予想される」として注意を呼びかけている。

降灰量は少量予測だが、4km以内では大きな噴石や火砕流に警戒を

浅間山噴火に伴う規制箇所
浅間山噴火に伴う規制箇所
気象庁ホームページより

気象庁では、火口からおおむね4kmの範囲では、大きな噴石や火砕流に注意するよう警戒を呼びかけている。

浅間山付近にいる場合は、地元自治体などの指示に従って危険な地域には立ち入らないようにする。

噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が流されて降る。また、降雨時には土石流にも注意が必要だ。また、噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがある。

「日本百名山」のうちの一つである浅間山は、夏場の観光客でにぎわう軽井沢などにもほど近い。

噴火警戒レベルの引き上げによって今後の風評被害も懸念されるが、降灰が「少量」である地域は、ただちに観光や住民生活に影響を及ぼすレベルとは言い難い。

観光を予定していた場合には、気象庁や地元自治体の発表を確認し、必要以上に自重することのないように配慮したい。

8日4時までに予想される降灰量は各市町村の多いところで次のとおり。

【少量】火山灰が降っているのがようやくわかり地面にうっすら積もる程度

群馬県 :中之条町、長野原町、嬬恋村、草津町、東吾妻町、みなかみ町

新潟県 :湯沢町

長野県 :軽井沢町、御代田町、栄村 

 【浅間山火口の様子はこちら

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