韓国で開かれたサッカー・ユベントスと韓国Kリーグ選抜の親善試合で、クリスティアーノ・ロナウド選手が欠場したことが訴訟・告発沙汰に発展している。
スタジアムを訪れたのに、期待していたロナウドのプレイを見れなかった2000人以上が、試合の主催者を相手に集団訴訟を起こす意思を示しているという。
弁護士法人の情報として、スポーツソウル日本語版やAFP通信が報じている。
問題となったのは、7月26日に開かれた親善試合。
6万5000人のスタジアムが満員となったが、ロナウドがピッチに立つことはなく、一試合を通じてベンチに座ったままだった。試合は3-3の引き分けだった。
AFP通信によると、観客はお目当のロナウド欠場への憤りから、その場にはいない彼のライバル、リオネル・メッシ選手の名前を合唱したという。
スポーツソウルによると、主催者側は、ロナウド出場を全面に出してチケットを宣伝。チケットは、3万ウォン(2700円)〜40万ウォン(3万6000円)で、発売からわずか30分で完売した。
AFP通信が、弁護士法人の話として伝えたところによると、主催側が当初、ロナウドが少なくとも45分出場する契約をユベントスと結んでいると説明していたという。
弁護士法人は「今のところ、2000人以上が訴訟を求めて連絡を寄せている」とAFP通信の取材に答えている。
主催者側が翌週ごろまでにチケット代を補填する具体的なプランを示さなければ、訴訟を起こすつもりだという。
これに対して主催側は、ロナウドが45分間出場するとの条項が盛り込まれた契約書の原文の一部を公開し、無念を訴えているという。
スポーツソウルは、別の弁護士法人の弁護士は7月29日、主催者とユベントス、ロナウド本人を詐欺の疑いで告発したと報じている。