身長が低いから体を鍛えた。低くてよかったと今は感謝している

身長以外で戦えるフィールドを見つけることで、身長の低さが武器になった。
コンプレックス大百科『身長が低いコンプレックス』徳原孝洋(とくはらたかひろ)さん
コンプレックス大百科『身長が低いコンプレックス』徳原孝洋(とくはらたかひろ)さん
コンプレックス大百科

徳原孝洋(とくはらたかひろ)
琉球大学4年次。春から沖縄電力に入社。高校生のときに筋トレを始めて、今も週4回のペースでジムに通っている。常にプロテインを携帯しており、タコライス屋とカフェを巡るのが趣味。最近パン屋も巡るようになった。スイーツには目がない。

どんなコンプレックスだった?

身長が低いのが嫌でした。中学2年の春頃に身長の伸びが止まりまして、その頃はまだ周りと身長差がなかったので気にならなかったんですけど、高校に入るともういなくて。身体測定とか身長順に並ぶとかのイベントがあるたびに、だんだん気にするようになりました。高校ではハンドボールのキーパーやってたんですけど、自分の上を通ってボールがゴールした時、決定的に、なんとか身長を補うために何かしようと思いました。

どうやって乗り越えた?

身長はどうやっても伸びないので「本物の筋肉をつけるしかない」と思うようになったんです。縦の長さもごまかせるかもしれないと思って。それからめちゃくちゃ筋トレしました。すると大学3年の頃から、初対面の人たちからの印象が「筋肉」とか「ガタイが良い」とかになってきて、「身長が低い人」として見られなくなったので、身長が気にならなくなりました。むしろ今では、身長160cmの人に「自分より高いかと思ってました」と言われるほどです。

今、自分の身長は好きですか?

好きですね。ぼく、ここ1年くらいで初対面の人から異常に覚えてもらえるようになったんですよ。よく言われるのが「笑顔がいい」「マッチョ」「低身長」の3つで、その3つがあるから「徳原」として覚えてる、みたいなことを言われることが多くなったんです。もしぼくが高身長だったらただのマッチョという認識しかされなかったと思うんですよね。身長が低いから僕として認識してもらえるというか。身長の低さが武器になったので今ではありがたいと思ってます。

最後に、同じコンプレックスをもつ方々へメッセージをお願いします。

L’Arc〜en〜CielのHydeってみなさんご存知ですか?彼、実は僕と同じくらいの身長なんです。でも、誰もそんなこと気づかないし、むしろそれを聞くともっとすごいなと思いますよね。身長以外で戦えるフィールドを見つけると、身長が武器になることがあるので、自分の好きなことや得意なことを突き詰めてみてください。

171cmの『コンプレックス大百科』筆者と身長を比べたときの徳原さん
171cmの『コンプレックス大百科』筆者と身長を比べたときの徳原さん
コンプレックス大百科

本記事は、2018年12月02日の『コンプレックス大百科』note掲載記事

より転載しました。

コンプレックスとの向き合い方は人それぞれ。
乗り越えようとする人。
コンプレックスを突きつけられるような場所、人から逃げる人。
自分の一部として「愛そう」と努力する人。
お金を使って「解決」する人…。

それぞれの人がコンプレックスとちょうどいい距離感を築けたなら…。そんな願いを込めて、「コンプレックスと私の距離」という企画をはじめます。

ぜひ、皆さんの「コンプレックスとの距離」を教えてください。

現在、ハフポスト日本版では「コンプレックス」にまつわるアンケートを実施中です。ご協力お願いします。

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