東京オリンピックまでちょうど1年となる7月24日と26日、大会組織委員会は、首都高速道路や都内の一部の幹線道路で大規模な交通対策テストを実施する。
大会期間中に予想される混雑の緩和に向けて、本番を想定した交通網の調整や交通量の削減に取り組む。
大会組織委員会の発表によると、対象となるのは、首都高速や都心に向かう周辺の高速道路、一般道路の環状7号線。入り口の閉鎖や料金所のレーン数の制限、青信号の表示時間を短縮する。
具体的には、オリンピック会場や選手村などがある首都高の新都心(上り)、外苑(上り・下り)、晴海(下り)の入り口4箇所を終日閉鎖(24日午前0時〜25日午前0時)。
他にも49箇所を、混雑状況に応じて、渋滞緩和するのに効果的と判断した入り口のみを閉鎖する。交通量が増え続ければ閉める数を増やし、渋滞が緩和されれば解除するという。
レーンの数の制限は、11の料金所で終日実施する。環状7号線は、都心部への流入交通量を減らすため、午前5時から正午にかけて都心方向への青信号の表示時間を短縮する。
交通対策テストは、24日と26日と実施。テスト結果を元に、8月23日にも実施するかを判断するという。
パラリンピック開幕に当たる8月25日には、開会式を想定した交通テストも実施する。この日は、バス20、30台の隊列が、選手村予定地の晴海から新国立競技場周辺まで走行することなどを予定しているという。
会場周辺における交通対策は現在調整中で、交通対策テストも詳細は、改めて周辺地域に周知する。
組織委員会の広報担当者は「大会期間中は、緊急車両が通れなくなるかもしれないぐらい混雑が予想されるので、一般の車両や大会関係車両がスムーズに通行できるよう、交通の流れの把握やテストができれば」と話している。