アニメ『けいおん!』シリーズで主人公の平沢唯役を演じた声優の豊崎愛生さんが7月18日、パーソナリティを務める『豊崎愛生のおかえりらじお』(文化放送)出演した。
同日午前にアニメーション制作会社・京都アニメーションで発生した火災で多数の犠牲者が出たことについて、生放送で心境を明かした。
番組では、冒頭から豊崎さんが「まずは、京都アニメーションさんの事件についてお話させていただこうと思います」と切り出し、放火とみられる火災の話へ。
続けて、「当然気持ちもまとまっていなくて、本当に混乱のさなかで、しゃべっています。正直、今自分が抱いている複雑な気持ちを、どんな言葉でなんて表現したらいいのか、わかっていないのですが...。話すという仕事をしておきながら情けないのですが、うまく気持ちを表現するぴったりくる言葉がまだ見つかっていません」と悲痛な思いを口にした。
「被害に遭われた皆様の体だけでなく、心も回復する日が早く来て欲しい」
豊崎さんは、生放送で事件について自分が何か言及することがどのような意味を持つのか一日考えていたとした上で、「やはり触れずにはいられないな」と思ったとコメント。
“個人的に思うこと”とした上で、事件について、「まず、今一番に自分の言葉で伝えるとするなら、被害に遭われた皆様の体だけでなく、心も回復する日が少しでも早く訪れることを心の底から願っています」と語った。
アニメ『けいおん!』は、今年で10周年を迎えた豊崎さんの声優人生を代表する作品で、京都アニメーションが制作を手掛けていた。
同作品について、豊崎さんは「私の声優人生において世界を大きく広げてくれた、かけがえのない大切な作品」と振り返り、「作り手の皆さんの温かい人柄とか情熱が反映されているからだと思っています。同じ作品を形にする仲間として関わらせていただけたことが本当に光栄だし、(一人の)視聴者としても、心から尊敬する大好きな制作会社が京都アニメーションさんです」と魅力を語っていた。
最後は、「今は本当に皆さんの体と心の回復を祈っています。ご家族や関係者の皆さん含め、何よりも大切で尊ぶべきことは被害に遭われた方の命だと思っています。今聴いてくれているリスナーの皆さんも同じ作品を愛している同じ仲間として、みんなで思いやりを持って向き合っていけたらなということを今、心から思っています」と、被害に遭われた方を悼んでいた。