ジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川さんが7月9日、亡くなった。
87歳で、死因は解離性脳動脈瘤によるくも膜下出血だった。
日本の男性アイドル文化を築いた重鎮の死を、イギリスのBBCやアメリカのBillboardも報じている。
BBCは、共同通信の記事を引用しながら報道。 記事にはSMAPの写真を添えた。ジャニー氏について「自身で立ち上げたジャニーズ事務所で50年以上にわたって、SMAPや嵐、KAT-TUNなど数々の著名な男性バンドを世に送り出した」と紹介。
1974年〜2010年までの間に、232枚のシングルでチャート1位を獲得し、ギネス記録に認定された実績を伝えた上で、「彼のジャニーズ事務所は、日本でもっとも影響力のある事務所へと成長し、男性アイドル市場を独占した」とつづった。
アメリカの音楽誌Billboardウェブ版も、「日本音楽界の大御所が死去」という見出しで訃報を伝えた。
記事の中で「日本音楽界でもっとも影響力のある人物」と紹介。ジャニー氏の功績を詳細につづった上で、用いたプロモーション戦略について、次のように伝えている。
「所属タレントバラエティ番組やドラマに出演させるという、テレビに頼ったプロモーション戦略を展開する一方で、2018年までタレントの写真のネット掲載を許さなかったほど、反インターネットとして知られていた」
2013年のインタビュー時のジャニー氏の人柄を「謙虚だった」と振り返り、どうやって50年にわたって日本音楽界を掌握し続けているのかと問われた際に、「ただ、努力し続けることだけさ」と答えたことを紹介した。
ブルームバーグの記者もTwitterで、訃報を伝えるNHKニュースを引用しながら、「SMAPや嵐をはじめとする多数のグループを陰で支えた人物がなくなった」とつづった。