TBSアナウンサーの安住紳一郎さんが7月7日、自身がパーソナリティを務めるTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』で、5日に放送された『ぴったんこカン・カン』3時間スペシャル(TBS系)の演出について、考えを語った。
5日の『ぴったんこカン・カン』3時間スペシャルでは、安住アナから“大切なお知らせ”があるとして事前に視聴者への告知があり、関心が集まっていた。
放送序盤にも注目を惹きつける演出があったが、約3時間後、番組の終盤に発表された“大切なお知らせ”は、安住アナが『TBS東京オリンピック2020』の総合司会に就任することだった。
この発表内容について、同番組を観ていた視聴者からは、「引っ張る必要がある内容だったのか?」「ガッカリした」「この演出は、安住さんがなんだか可哀想」など、様々な声が上がっていた。
安住アナは、『安住紳一郎の日曜天国』のオープニングで、『ぴったんこカン・カン』の演出に言及。経緯を説明した上で、自身の考えについて語った。
ラジオ番組での安住アナの発言は、以下の通り。
番組冒頭から「重大な発表が安住からある」というような(番組の作り)になっていて。私は「そういうやり方はやめた方がいい」って、制作とは話し合いを重ねたんですけども。
3時間スペシャルということもあって、最後まで見てもらうお客さんもほしいというような狙いがあったんだとは思うんですけども。
でも、「最近はそういうやり方をすると、非常に信頼を失うことになるから、長い目で見て得策じゃない」って事は言ったんですけども、なかなかね…。まあ、色々私1人の意見も通らないものだから、そういうことになって。
でも今、私から「大事なお知らせがある」なんて言ったら、結局はその、新番組とかオリンピックの番組を担当することを報告するという結論なんですけど、大体の人は「安住紳一郎もついに結婚とか、あるいは違う人生(職業)を選んだみたいな、(例えば)会社を辞めるとか、そういうことになるんじゃないか?」みたいな風に思いますよね。
だから、私もよくないなと思ってね。大変、お叱りもたくさんいただきましたし。よくないですよねやっぱりね...人の心をわざとざわつかせて。
しかも私は放送局で情報を伝える側だから、「お知らせがある」って言って、ビジネス上の連絡みたいなことをやっていると、次に本当に大事なことを伝えなきゃいけないときに、みなさんが耳を貸してくれなくなるから、そういうのは止めた方がいい、みたいな話はしたんですけれど。内輪の話で申し訳ないんですけれどもね...。
さらに安住アナは、脚本家の三谷幸喜さんから直接連絡を受け、「ああいう演出はよくない」と苦言を呈されたことを明かしていた。