プロ野球千葉ロッテマリーンズの本拠地「ZOZOマリンスタジアム」が、「煙のないスタジアム」を目指すことを宣言した。
千葉ロッテとたばこメーカー「フィリップ・モリス・ジャパン」が7月5日、記者会見で明らかにした。
7月26日から、火をつけるタイプの紙巻きたばこを全面的に禁止し、スタジアム内にある喫煙スペースは加熱式たばこ専用に改修する。
千葉ロッテなどによると、プロ野球12球団の一軍チームが本拠地として使用する施設で、紙巻きたばこを禁止するのは初めてという。
現在球場にある9箇所の喫煙スペースを一つ減らして8箇所にし、すべて加熱式専用に改修する。
厚労省によると、受動喫煙を規制する国の改正健康増進法では、マリンスタジアムのような運動施設は原則屋内禁煙だが、喫煙室内であれば紙のたばこを吸える。
改正法は加熱式たばこへの移行義務はなく、2019年1月から段階的に施行され、20年4月に運動施設などを含めて全面的に施行される。
厚労省によると、加熱式たばこは、火を使わず電気で加熱して煙を発生させ、副流煙はほぼ発生しない。紙のたばこよりも煙が少ないとされているが、健康被害については明らかになっていない。
記者会見で、千葉ロッテの山室晋也社長は「新時代の喫煙所をアップデートする意義ある取り組みです。クリーンで快適なスタジアムづくりを目指していきたい」と説明。
フィリップ・モリス・ジャパンのシェリー・ゴー社長は「煙のないスタジアムは、千葉市や千葉ロッテ、フィリップ・モリスにとって重要なマイルストーンになる。ファンのみならず、社会全体により良い環境を提供できる」と強調した。
井口資仁監督は「みなさんに安心して、プロ野球を楽しんでもらうための取り組みをぜひ応援していただきたいです。煙のないスタジアムを作っていきましょう」とファンや利用者に向けて呼びかけた。