週末から九州で降り続いている大雨で、鹿児島市が7月3日午前9時35分、市内全域に緊急の避難指示を出した。
対象は、27万5287世帯、59万4943人。鹿児島市は同日、災害対策本部を設置した。
午前11時半現在、鹿児島市の公式サイトは繋がりにくい状態となっている。
公式サイトには「大雨に伴いアクセス増加により大規模災害モードで運用しています」と表示されているが、避難所の開設状況すら閲覧できない状況が続いている。(記事末に開設状況を掲載しています)
森博幸市長は公式サイトを通じ、「いつどこで同時多発的に土砂災害が起きてもおかしくない状況にある」として早めの避難を呼びかけている。
本日、9時35分に、市内全域に避難指示を発令いたしました。
気象台によりますと、本日朝から非常に激しい雨が降り、さらに、今日の夜遅くから明日4日の昼前にかけては猛烈な雨が降るおそれもあり、その後も6日頃にかけて記録的な大雨が続き、6月28日の降り始めからの総降水量は1,000ミリを超え、平成5年の8・6豪雨に匹敵する雨量になる可能性があると言われております。
また、専門家によりますと、これまでの大雨により地盤が非常に緩んでおり、今後の雨によって、いつどこで同時多発的に土砂災害が起きてもおかしくない状況にあり、さらには、河川の増水や氾濫、家屋への浸水にも厳重な警戒が必要な状況とのことでございます。
このような状況にありますことから、市民の皆さまには厳重な警戒をお願いいたします。
特に、崖地や河川の近くにお住まいの方は、是非とも早めに避難していただき、ご自分や大切な方の命を守る行動を取っていただきますよう、お願いいたします。(森市長のメッセージ)
気象庁は2日、「自らの命は自らが守らなければならない状況を認識して、早めの避難を行って頂きたい」と呼びかける異例の緊急会見を行った。
3日午前にも、再び記者会見を開き、「特別警報の発表を待つことなく、早め早めの避難・行動をお願いします」と呼びかけた。
九州地方では例年の7月1カ月分の雨が半日から1日で降るような大雨が続いている。4日朝までに350ミリ、5日朝まめでにさらに200〜300ミリの雨が降る予報で、、気象庁は大雨特別警報を発表する可能性があるとの見方を示した。
鹿児島市内の避難所開設状況はこちら
2019年07月03日 10時47分更新