サッカーJ1・FC東京からスペイン1部リーグのレアル・マドリードへ移籍した日本代表MFの久保建英選手が6月29日、FC東京対横浜F・マリノスの試合後のセレモニーでファンに挨拶し別れを告げた。
FC東京に所属していた久保選手は、2018年8月から2019年1月までの約半年間、レンタル移籍で横浜F・マリノスでプレーしていたことから、この日は双方のファンに向けて感謝の言葉を述べた。
久保選手はまずピッチの中央のマイクの前に経つと、FC東京のサポーターに向けられたマイクの向きを変え、マリノスサポーターの応援席を見つめて次のように語り出した。
まずは横浜F・マリノスのサポーターのみなさま、半年間という短い間ではありましたが、自分が今ここに立てているのは、マリノスに半年間レンタル(移籍)できたことが非常に大きいと思っています。感謝しかありません。ありがとうございます。
横浜サポーターからの拍手や声援を聞き終えると、FC東京のサポーターの方にマイクを戻し、再び語り始めた。
改めまして、「元」FC東京の久保建英です。
自分が日本に帰ってきてから、今までほぼずっと東京でやってきましたが、最初はあんまり練習とかも行きたくなくて、結構辛い時期もありましたけど、むさし(FC東京U-15むさし)に入ってみんなが仲良くしてくれて、飛び級でユース(FC東京U-18)に上がり、さらにトップチームに上がり、トップチームの選手に助けてもらって、今の自分があると思っています。
いいことばかりではなかったですけど、自分の力もあり、みんなの力も借りて、こうやって一人前のサッカー選手として、東京を背負って世界に羽ばたいていけることを非常に誇らしく思います。
これからはFC東京の久保建英では無くなりますが、FC東京に在籍した選手として、東京としての誇りを持って、辛いこともあるかと思いますが、今の動画をあとでもらえると思うので、(この動画を)見返して、元気出します。
FC東京にきて3年半、(スペインに)非常に行きたくなくなるくらい濃い時間だったと思いますし、苦渋の決断ではありましたが、自分の決断に誇りを持って、また、FC東京での時間を一生忘れないので...。本当にありがとうございました。以上です!
久保建英選手は今季、FC東京で主力としてプレー。チーム記録となる開幕から12戦無敗に大きく貢献していた。
6月に日本で行われた親善試合で年齢制限のない日本代表に初選出。その後、ブラジルで開催されている南米選手権にも出場していた。