ドイツ西部のドルトムントで6月20日、世にも可愛い救出劇があった。
(ドルトムント消防署)今朝、苦境に立たされたリスがいました。獣医さんの力を借りて、そのリスはついに解放されたのです。
ドルトムント消防署のデトルフ・クラインさんのレポートと地元テレビの報道によると、この日の午前10時半ごろ、消防署の管制センターに「ハインアレーのマンホールのフタ中で立ち往生しているリスがいるんだけど」と通報が入った。
ハインアレーは、ドルトムントが誇るドイツ最大規模のサッカースタジアム、ジグナル・イドゥナ・パルクから北東に3キロほどの場所にある。
通報を受けた消防署は、すぐに緊急車両を手配。消防と警察によるチームは、現着するとすぐにつぶらな瞳でこちらを見上げてくるリスを見つけた。
リスのお顔がマンホールにすっぽりはまっているではないか。リスはマンホールのフタの穴から、下水道に逃げようとしていたらしい。
地上でそのままリスをフタから外すことができず、チームはリスをフタにハマったまま動物病院に運ぶことにした。
穴から抜け落ちないよう警察が周囲を警戒しながら、ものものしい雰囲気で救急搬送されたリス。
獣医師の診断によると、首に軽いけがを負っているものの命に別状はなく、治療を終えれば野生に帰される予定だ。
また、リスが取り出された後にマンホールのフタも無事警察によって現場に戻されたという。
ドイツでは2019年2月にも、アウクスブルクで太りすぎたわがままボディのネズミがマンホールのフタにハマり、消防隊に救助される事件も発生。
2012年には、ハノーファーでオリーブオイルなどを使って試行錯誤でリスを助けたドタバタ救出劇も話題を呼んでいた。