ジェットスター、パイロットが有給取得のため54便が欠航「しっかりと休養を取ってもらうことが今後の運航に重要」と広報

4月から偶発的な機材整備や体調不良による乗員が想定以上に発生し、勤務シフトの調整が続いていたという

格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパンは6月3日、多くのパイロットが有給休暇を取得した影響で勤務上の管理が困難になり、同月8日から30日の間で国内線と国際線の合わせて54便が欠航すると発表した

同社によると、1日と2日も同様の理由で計16便が欠航した。

駐機しているジェットスター・ジャパンの機体
駐機しているジェットスター・ジャパンの機体
時事通信社

ハフポスト日本版は、この事態について同社の広報担当者に取材した。

──なぜ、このような事になってしまったのでしょうか?

4月から、偶発的な機材整備や体調不良による乗員が想定以上に発生し、勤務シフトの調整が続いていました」

「年度末ということもあり有給の申請が通常よりも発生しました。一部の乗員において乗務が集中するなど想定以上の勤務シフト調整が続いていたこともあり、そのしわ寄せの解消、また繁忙期が控えていることからもしっかりと休養を取ってもらうことが今後の運航に重要と会社として判断し、一部の運航便を運休することにいたしました」

「この状況を考え、休暇の返上や有給期間の変更を申し出た者がいてくれたのも事実ですが...止むを得ず欠航とさせて頂きました。欠航により、ご迷惑をかけてしまった事に対しては大変申し訳なく、反省しております」

──体調不良が相次いだとのことですが、法定の労働時間などは守られていたのでしょうか?また、パイロットの数が根本的に足りないという問題ではないのでしょうか?

「法定の労働時間は遵守しています。適切な勤務管理ができていなかったという認識でおります。パイロットの数が足りていないわけではありません」

──パイロットと同様に、キャビンアテンダントについては、体調不良などが相次いでいる状況はないのでしょうか?

「キャビンアテンダントについては、運行に支障をきたすほどの混乱にはなっておりません」

「今回は多くの欠航を出してしまうという結果となってしまいました。ご利用予定の皆様に多大なるご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます」

成田空港に駐機する格安航空会社(LCC)ジェットスター・ジャパンの機体
成田空港に駐機する格安航空会社(LCC)ジェットスター・ジャパンの機体
時事通信社

ジェットスター・ジャパンによれば、7月は運行計画通り航行できる見込みだという。

欠航の対象となる便を予約した利用客については、振り替え便や払い戻し等で対応するとしている。

【UPDATE】2019/6/04 午後7時 記事の内容を一部修正・更新しました。

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